このセミナーでお伝えする内容の一部をあげるとすると・・・
- 認知症という病気はない?!
- 認知症の原因疾患と対応の注意点
- 強い対応をすれば強い反応がかえってくる「作用・反作用の法則」
- 認知症の発症や悪化の引き金「5悪」とは
講座抄録
医学知識の半減期は5年と言われる。特に社会的関心が高まり急速に研究が進む認知症に関する知識は、近年大きく変化しており、我々医療従事者は、認知症に関わらない訳にはいかないこの時世、絶えず知識のアップデートが必要な状況となっている。
況や、患者さんご本人やそのご家族、一般の地域の方々にあっては、最新の知識を基に正しく認知症を理解している方は、恐らくほぼ皆無であり、それが深刻な認知症に対する誤解や偏見を生む土壌になっている。また、その偏見や誤解がさらに認知症の症状を生む原因ともなっており、悪循環を起こしているとも考えられる。
そうした中、訪問歯科診療に携わる皆さんは、そうした地域にある認知症に対する誤解や偏見を解き、認知症患者さんが住み慣れた地域で安心して暮らせるように支える、とても重要な役割も担っているわけなので、自分自身の認知症に対する知識を見直し、最新の知識にアップデートしておくことが本当に重要である。
特に昔の医学教育を受けたベテラン層の方々こそ、きちんと勉強し直さないと、間違った昔の知識に基づいた誤った対応をして、結果的に認知症を悪化させる原因にもなりかねないと強く自覚すべきである。
もう古くなって役に立たない間違った知識を知った風にひけらかして、他職種から眉を顰められる職種になってはいけない。「認知症とは疾患名である」「認知症の症状には必ず記憶障害(物忘れ)がある」「社会的認知障害なんて聞いたことが無い」「認知症の方に対しては、その方なりの認識に、こちらが合わせてあげればよい」など、こういった誤った知識状況のままの方々は、もう既に『赤信号』である。本講座で必ず修正していただきたい。
今回は、訪問歯科診療時に役立つ認知症対応のための基礎知識について、できるだけ解りやすく具体的にお話しさせていただこうと思う。
全国4カ所のサテライト会場でも受講可能です
日本訪問歯科協会の認定講座は、Ustreamで全国5か所の会場へライブ配信をしています。
メイン会場は東京。名古屋、大阪、広島、福岡にサテライト会場を設け、動画・音声配信システムを使っておこないます。サテライト会場では、回線を通じてメイン会場をスクリーンに映し出します。
メイン会場は複数のカメラで撮影し、プロジェクターに映すものと、講師を映すものを専門のスイッチャ―が切替するので、ただ単に講師とスライドがスクリーンに映っているという退屈なものにはなりません。音声もクリアです。
つまり、東京と同じ環境を全国のサテライト会場でも実現できるわけです。
A. T. –
認知症の認識がまたくズレておりましたので、一度リセットして勉強しなおしたいと思います。再度、見直し、これからの仕事に役立てたいと思います。大井先生のお話はとても聞きごこちよく入ってきました。ありがとうございます。
森 法子 –
認知症の知識があまり無いところからの受講でしたので、すべてが目からうろこの話ばかりでした。特に患者への人との関わり、また、医療従事者の対応が症状を軽くする、予防できることを知り、明日から取り入れてみたいと思いました。
M. K. –
単に認知症というだけで、対応のパターンを同じにしないようにしようと思った。すごく奥が深い疾患だと思うので、理解できるようにもっと勉強したい。
N. H. –
貴重なお話をありがとうございました。30年ほど前に聴いた知識を一新し、改めて勉強し直したいと思います。現在、関わっている認知症の方々に良き診療ができるよう考えたいと思います。
堀田 幸子 –
患者さんに認知症の症状が発症されたり、具体的な対応がわかりました。否定しないで、誘導しながら口腔ケアをしたいと思います。介護される奥様の対応もストレスにならないように気をつけていきたいと思います。
松本 香澄 –
本日はありがとうございました。とても参考になる内容ばかりで充実したセミナーを受けることができました。対応も事細かく記載されていたので今後の参考にさせていただきます。
R. Y. –
認知症に対する誤解がたくさんあった事に気づきました。常に認知症の勉強をし、知識の向上をしていく事が大切だと思いました。
A. N. –
認知症についての知識がほとんど一般の方と同じレベルぐらいだったので(アルツハイマーなどの種類は知っていましたが)、今日、全体的に聞かせていただいて、今までの考えが180度変わりました。学生時代の講義でもここまで深い話を聞けなかったので、とても勉強になりました。
R. S. –
認知症といっても様々な原因、症状があるということ、それらに対する対応がちがうことなど、とても勉強になりました。
水村 絵理 –
認知症=物忘れだと思っていたので、違う事がわかってよかったです。先生の体験談がとても参考になりました。
芦田 浩子 –
認知症には様々なものがあり、その人個人がどの認知症なのか知ったうえでの対応、今後心がけたいと思います。福祉の大学で学んだことの復習ができました。とても分かりやすいお話、ありがとうございました。
安田 美沙季 –
認知症というものを全てのくくりにして考えていたことが間違っていた。
M. S. –
認知症の考え方が変わる講座でした。一つ一つの症状について学び直しをしなければ、相手を認知症にしてしまうリスクもあるのだと怖くなりました。
S. K. –
訪問歯科で働きはじめて1年目なのですが、認知症についてあまり理解できていなかったのですが、認知症の種類によっての対応がわかりました。
K. H. –
訪問で口腔ケアを行うにあたり、患者様(高齢者の方)ほとんどに何らかの認知症をお持ちなんだろうなという認識を持ってとりくんでいるつもりですが、今までは自分の中で、認知症をひとくくりに考えていた部分があり、今回の講座を受講し、改めて原因障害の違いによって対応を変えていくことが必要なのだと認識を改めることができたと思います。
Y. K. –
認知症のタイプにより、ひとつひとつ対応の仕方が異なること、対応法を学べて、とても勉強になりました。