講師からのメッセージ
講座抄録
本邦は世界で一番の高齢化国家であり、今後もなお高齢化率は上昇することが見込まれている。高齢者は生理学的変化(老化)により、様々な疾病発症リスクが高まるだけでなく、低栄養リスクも増大する。高齢者を支える医療人は、今後、低栄養についての十分な知識と対応力が求められていくことになる。また、摂食嚥下障害者は、栄養摂取量不足を経て低栄養になることが予見されるが、実は逆に、低栄養が原因で摂食嚥下障害を呈することもある。不十分な栄養ケアにより、食べる機能を低下させてしまうかもしれないのである。本講座は、高齢者の低栄養の診かた、サルコペニアの摂食嚥下障害、誤嚥性肺炎の予防とケアについての知識を深め、現場で実践できるように企画されたものである。
第1部 低栄養・サルコペニア・フレイルの診かた
- 根拠をもって低栄養を診断する方法
- サルコペニアを臨床現場で診断する方法
- フレイルの概念と診断基準
- 栄養サポートチーム(NST)に期待されること
第2部 低栄養と摂食嚥下障害
- 従来説明されてきた摂食嚥下機能
- 新しい考え方(サルコペニアの摂食嚥下障害)
- 高齢者の摂食嚥下障害における多面的アプローチ
- 多面的食支援ツール(KTバランスチャート)
第3部 誤嚥性肺炎の予防と治療中のケア
- 誤嚥性肺炎の診断方法
- 禁食回避が誤嚥性肺炎治療の近道
- 経口摂取を支える腕を磨く
- Less is not always more.
このように、多くの方から高評価を得ている内容となっています。
お申込みから参加まで
《会場参加の方》
1.参加票のお届け
銀行振込の方は、ご請求書・参加票・会場案内をお送りいたしますので、期限までに指定口座へ参加費をお振込みください。クレジットカード払いの方は、お客様の決済確認後に参加票・会場案内をお送りいたします。
2.参加当日
参加票は受付の際に必要になります。忘れずにお持ちください。当講座・セミナー・研修会の撮影・録音は、個人の使用目的も含め、固くお断りしております。
《オンライン受講の方》
1.認定講座のオンライン・ライブとは
日本訪問歯科協会の認定講座をインターネット経由でリアルタイムに受講できるものです。インターネット環境があれば、受講する場所を選びません。パソコンやタブレットPC、画面が小さくはなりますが、スマホでも受講可能です。
2.講義中に質問できる
オンライン・ライブでの受講ですので、講義中に疑問に思ったことやわからなかったことを講師へすぐに質問できます。オンライン・ライブ専用の質問フォームにご入力ください。講義の後半にまとめて回答されます。
3.時間が合わなかったときのためのリプレイ(再放送)
認定講座は、別の日に同じ講義内容を2回、リプレイ(再放送)します。リプレイ(再放送)は、認定講座開催の翌週の日曜日と翌々週の日曜日、2回にわたりおこないます。いずれも9:00〜21:00の間に視聴できます。
4.講座のテキストは事前にお届け
認定講座のテキストは、講座開始の前日までにお届けします。受講前にざっと目を通しておくと、知りたいところをチェックでき、学習効果が高まります。
5.認定申請に必要な研修ポイントが付与されます
認定講座を受講された方には、認定医、認定訪問歯科衛生士の認定申請に必要な研修ポイントが付与されます。オンライン・ライブでの受講者も同様です。
6.実際に受講するには
決済確認後、特別なご案内をお送りいたします。オンライン・ライブに参加するためのURLとユーザー名、パスワードなどオンライン・ライブ受講に必要な情報が記載されています。テキストは、講座開催日の前にお届けいたします。認定講座の開始時刻前に、ログインをして受講開始です。
キャンセルについて
お申し込み後に、やむを得ない理由によりキャンセルされる場合は事務局までご連絡ください。
キャンセルされる場合は、以下のキャンセル料が発生いたしますので、申し込み前に必ずご確認ください。
キャンセルのご連絡はこちらから>>
1.キャンセル料
- 前日のキャンセルまたは当日の不参加:参加費の100%
- 開催日の前日より8日目にあたる日以降のキャンセル:参加費の50%
- 開催日の前日より15日目にあたる日以降のキャンセル:参加費の30%
- 開催日の前日より16日目にあたる日以前のキャンセル:無料
2.返金方法について
キャンセルのご連絡後、事務局より返金確認書をお送りいたしますので、署名、捺印のうえ、返金の指定口座をご記入してご返送ください。
上記キャンセル料を差し引いた金額をご指定の口座へお振り込みいたします。返金時の振込手数料はお客さまのご負担とさせていただきます。ご了承ください。
K・K –
“誤嚥性肺炎を防ぐために、食事をやめた人より、食事を続けた人の方が肺炎になりにくいという研究の結果をとても興味深く感じました。また、脳卒中により、嚥下障害が起こり、胃瘻にしたり、点滴で栄養をとっている患者さんによく会いますが、脳卒中が原因での嚥下障害というより、全身的にサルコペニアになり、その状態の中での嚥下障害が起こっている可能性が高いというお話が印象に残りました。重力に逆らうように、ベッドを少し起こし、日中過ごすようにアドバイスをしても、口腔ケアが終わると、すぐにベッドをまっすぐにしてほしいと言われる高齢者の方が多いのが現状です。本人の気持ちを無視してまでもできませんし、本人が気分を害しては、それ以上は何のアドバイスもできなくなるので、なかなか、難しいところがありますが、先生の今日のセミナーを拝聴し、自信を持ってアドバイスできる気がします。
向井 和之 –
サルコペニアフレールの意味が理解出来た。また、更に自分なりに訪問してみようと思う。誤嚥性肺炎をサルコペニアの関連が興味深く、更に勉強しようと思う。老年医学に基づいた栄養指導も参考になった。
A・H –
禁食が肺炎予防に効果がなかった事。
I・Y –
腸の栄養。サルコペニアの診断。
T・M –
全体的にわかりやすくとても勉強になりました。実際、訪問で口腔ケアを行っているので口腔ケアや誤嚥性肺炎の話は興味深かったです。
T・H –
自身、高齢者であったが、時間を忘れる程の講義であった。
榊原 健 –
サルコペニアが引き起こす恐ろしさを改めて実感した。今までオーラルフレイルのみ考えていました。
U・M –
話の流れがしっかりしているため、頭の中に入ってきやすかった。聞き手の心をつかむという意味では、話が脇道にそれるのは良いが、そのせいでいそいそと講義するのでは本末転倒であると感じた。
大舘 恵理子 –
禁食が誤嚥を悪化させるという事実が明確に理解でき、自信を持って説明できると思います。
H・T –
前田先生の研究内容に基づき、とてもわかり易く有意義な講演でした。
Y・R –
摂食嚥下の勉強を始めたばかりですが、断片的な知識をまとめる良い機会になりました。食事のリスクに対して勘違いしていたところもあり、早い段階で先生のセミナーを受けることが出来て良かったです。
N・T –
いかに栄養が大切なのかが良くわかりました。歯科の訪問診療の目的が栄養改善であること、そして我々の仕事が患者様のADL向上にとって重要であるかも認識でき、より職業意識を高めることができました。
U・T –
誤嚥性肺炎についての色々なデータを説明しながらの内容が目からウロコで大変、参考になりました。
F・T –
本日は理由あって、東京で受講となりました。サテライトのように画面が分かれてなく、先生のお話が直接お伺いできて本当に良かったです。
I・Y –
誤嚥が誤嚥性肺炎の原因とはならない事。
畠山 尚久 –
後半の内容は良く頭に入りました(前半の内容が悪いというわけではありません。あまり、今まで関わらない内容のため)
T・N –
当院にて栄養指導に力を入れていこうとしている中での講義、大変参考になりました。
T・F –
食介の基本的な考え方。サルコペニアは病態であるという事。
永山 健太郎 –
誤嚥性肺炎のスタンダード治療の安静+投薬がかえって患者のADLを落としていることを新しく認識した。
K・N –
分かりやすく、ためになりました。
Y・T –
新しい視点が良かった
Y・M –
高齢者の低栄養のことがわかりやすくい理解できてよかった。1701にこだわる姿勢、好きです。
Y・H –
誤嚥性肺炎の人に禁食させた方が入院日数が増えたり、死亡率が高まること
Y・Y –
サルコペニアについて良く理解できました。日本だけでなく世界的に研究されている分野なのでついていく事も、新しく学ぶことも大切だと感じました。
M・H –
“歯科医師として、ただ口の中だけで、仕事を、完結していてはいけないことを
改めてかんじました。”
S・M –
“とりあえず禁食、禁食が誤嚥性肺炎予防にはならない。ということを医科の先生にもっと知っていただきたい。医科から禁食指示が出るパターンがよくある。
M・R –
血清アルブミン値に対する考え方が大きく変わりました。採血のいらないMNA-SFやMUSTをうまく使って高齢者の低栄養を診断し、栄養管理する必要性を強く感じました。安静が長いと筋力低下につながるのは知っていましたが、被介護者に対しての手厚すぎる介護が一層本人を自立できなくさせる元になっていることを伝えるべきだと思いました。以前より体重が増えると嚥下能力が向上することを感じていましたが、サルコペニアかかわっていると言葉でつながっていませんでした。フレイルの定義とても参考になりました。
T・M –
“食動栄起口機
大林 京子 –
“誤嚥性肺炎と窒息の関係、栄養指導の考え方についてとても整理が出来ました。もっと積極的に訪問先でのかかわりを増やしたいと思います。これからのセミナーが楽しみです。”
竹島 千里 –
“今迄、一般歯科、インプラントや咬合に関する多くのセミナーに参加しましたが、このセミナーはほとんど初めて聞く内容ばかりで、学生に戻った気分で大変面白く休憩もせずに一気に見てしまいました。 これまであやふやであった、フレイルやサルコペニア等の言葉の意味や関係が整理出来ました、また抗重力の考え方、禁食や床上安静の問題点、実際の食事介助技術の紹介など、興味深い内容が盛り沢山でした。”
K・Y –
フレイル、サルコぺニアについて理解できた
K・K –
サルコペイニアの内容が理解できた。
O・M –
食物繊維が栄養素の一部であること。
A・T –
誤嚥性肺炎の治療に関して、禁食はなるべく少なくした方がよいのが勉強になりました。今後に生かしたいです。
I・E –
低栄養の概念が変わりました。
T・T –
禁食の患者さまは予後が悪いこと 目からうろこでした。
H・S –
“摂食嚥下障害。今までの神経学的変化だけでなく生理学的変化も含まれていることに目から鱗でした”
F・A –
面白かったです
B・S –
サルコペニア対策の重要性が良く分かり大変勉強になりました
K・A –
栄養と嚥下機能の関係や誤嚥性肺炎など、大変勉強になりました。
O・S –
“禁食の弊害が印象に残りました。
特に、禁食指示中の患者さんのうち、医療従事者の支持に従わずに経口摂取していた患者さんの方が平均余命が長いことに驚きました。”