講師からのメッセージ
このセミナーでお伝えする内容の一部をあげるとすると・・・
- 訪問診療の対象患者の特徴
- 治療を控えるべき症例とは
- リスクの高い患者さんの見分け方
- 全身状態の評価方法
- 最低限必要となるこれだけのモニタリング機器
- 合併症を起こさせないためには何が必要か
- 精神的緊張を最小限にする方法とは
- 紹介状の書き方のポイント
- 基本的な心肺蘇生法
- 救命の連鎖とは
- 心肺蘇生の注意点
- 特に注意すべき8つの偶発症
講座抄録
厚生労働省の方針もあり、在宅歯科医療の充実が求められている。本邦では、現在、年間約100万人が生まれ、約130万人が亡くなっているが、2040年には70万人が生まれ、170万人が亡くなると予測されている。
今後この予測を見越して、われわれ歯科医師は対策を立てていく必要がある。
特に有病者・高齢者歯科医療では、従来型の積極的な治療(『戦う医療』)より、如何に穏やかに余生を遅れるかをサポートする『支える医療』を提供できるかがポイントとなる。
そのためには、中・長期的に継続した歯科の介入を、多職種と共に行える体制作りが重要となる。
本講座では、下記の3部に分けて、歯学教育ではあまり習わなかったが、在宅歯科医療を提供するにあたり、『歯医者さんてすごい!さすが!』と言われるような知識をまとめていく。
第1部 口腔緩和ケアと看取り直前までの歯科の関わり方
(「高齢者の心身の特性」を含む)
例)どのような状態が、人が亡くなるサインか(生命予後予測法)。
目の前で患者が息を引き取りそうな時どうするか。
人の死を迎えるために、医師・多職種はどのような準備をしているか。
緩和は癌だけでない。また疼痛のコントロールだけでもない。歯科の関わりが重要。
第2部 摂食嚥下・栄養・口腔リハビリテーションの考え方
(「口腔機能の管理」を含む)
例)歯科では摂食嚥下検査ではなく、『食べる』を検査する。そのためにどうするか。
どのような時に食べさせ、どのような時に食べさせないか。
胃婁をすすめた方が良い患者。胃婁を抜去しても良い患者。
困った時に意外と使える歯科でも処方できる漢方薬
第3部 全身疾患の把握の仕方~在宅におけるトレンドと診察法~)
(「緊急対応等に係わる適切な対応」を含む)
例)DNAR(心肺蘇生を希望しない)患者に対する急変時対応法。
沢山の既往歴・内服薬の中で何が重要か。
口腔が全身に与えている影響をどう評価し、多職種に伝えるか。
「インプラントがあるから困るんです」という多職種に対して。
全国4カ所のサテライト会場でも受講可能です
日本訪問歯科協会の認定講座は、Ustreamで全国5か所の会場へライブ配信をしています。
メイン会場は東京。名古屋、大阪、広島、福岡にサテライト会場を設け、動画・音声配信システムを使っておこないます。サテライト会場では、回線を通じてメイン会場をスクリーンに映し出します。
メイン会場は複数のカメラで撮影し、プロジェクターに映すものと、講師を映すものを専門のスイッチャ―が切替するので、ただ単に講師とスライドがスクリーンに映っているという退屈なものにはなりません。音声もクリアです。
つまり、東京と同じ環境を全国のサテライト会場でも実現できるわけです。
Y. N. –
全身疾患の把握の仕方がわかりやすく理解できました。
S. O. –
NBMについて、在宅診療における緊急時の対応が特に有益な情報になりました。ありがとうございました。
A. O. –
悪液質とフレイルが高齢歯科で特に重要であったこと。それによる経口摂取の重要性と胃瘻との併用が印象的でした。
I. N. –
訪問歯科診療の総論的なものを再認識できました。米永先生のお話も完結的で良かったです。ただ早々と小さな声で聞き取りにくい処も有残念なところも・・・今回後半開始30分程度が放送されませんでしたが、いかがなものでしょう。以前にも配信がとぎれとぎれでききとれなく、無料配布とDVDで対応との事でしたが今だにDVDをいただいておりません。今回はいかがなされるのでしょうか?
森 晃史 –
本編よりも時々に話されるエピソードや現場で考慮すべき事柄等もっとお聞きしたく思いました。
T. S. –
漢方の処方等についての知識、また内視鏡研修を受けてみたいと思いました。
S. M. –
漢方薬のお話が特に興味深かったです。最早診療に活用してみようかと考えています。
N. H. –
貴重なご講義ありがとうございました。今一度勉強し直し、冷静に対処できるよう努めたいと思います。
K. M. –
救急対応に関して、学生のころに学んだこととは違ってきていること。5年に1度くらいは最新の救急対応の講座をしてほしい。
M. M. –
糖尿病は金平糖
H. T. –
口腔ケアから全身の救命まで幅広い範囲を歯科の切り口から説明して頂けたため、大変役に立ちました。
K. S. –
漢方の使用法
M. O. –
米永先生のお話はとてもわかりやすくたすかりました。特に重要な点は「これは覚えてくだい」など強調され理解が増すことに役立ちました。
K. H. –
現在訪問歯科は行っていないが、日常一般診療にも大いに役立つ内容でした。
A. M. –
医科の内容から歯科の大切さがわかり、歯科はこれからしっかり口腔管理をしていかなければならないこと。
J. W. –
全身疾患の考え方がわかりやすかった。
S. M. –
歯科医師が看取りに立ち合うということを知ることができた。全身疾患についてもシンプルにまとめていただき良く理解できた。連携の大切さを再確認した。
西島 明 –
看取りの重要性医科歯科など多職種連携より歯科どうしの、連携の重要性を強く感じました。
徳山 岳志 –
歯科医は3大欲求の食べるを支えている
M. I. –
薬の種類5つ以下というのはおどろきました。私自身も投薬の検討を医師側にお願いすることがあるので、お話聞けてよかったです。
古市 明弘 –
モリタメールマガジンの内容は学習済みでしたが改めて興味をもって聞けた。
H. N. –
糖尿病に関する話。覚えておくべきさまざまな分■。血圧に関する話。救命に関する話。
S. Y. –
先生の一生懸命に話してくれる真撃な態度はとても良かったです。
T. K. –
とても勉強になりました。
K. K. –
高血圧やDMについての例えがわかりやすかったです。
A. K. –
(医)⇔(歯)としての違いがわかった。
小川 敢 –
講師の先生の医科としての見方が分かり、とても参考になりました。歯科の先生方や他の職種の方々と連携をとって、患者さんがよりハッピーになるように、明日から頑張ろうと思いました。
H. K. –
「AHA」等の講習を受けて、知識を見につける大切さがわかりました。チーム医療の大切さがわかりました。
中辻 智子 –
摂食嚥下訓練法。舌痛症の方への漢方
M. M. –
誤嚥性肺炎について、糖尿病高血圧についての疾患の説明が勉強になってよかった。スライドを使った説明が良かった。
M. Y. –
分かりやすく実践的なとても楽しい講義でした。看とりの話は興味深いものでした。米永先生の講義をまた受講したいです。
H. Y. –
とても分かりやすくよく理解できた。NBMの考え、すばらしいと思います。
安田 義信 –
内容が多すぎ、早口でしゃべられて、わかりにくかった。
Y. H. –
DMの具体的な説明法
C. K. –
手技も大切だが、患者さんに与える印象も大切だという点が心に残りました。