講師からのメッセージ
このセミナーでお伝えする内容の一部をあげるとすると・・・
- 訪問診療の対象患者の特徴
- 治療を控えるべき症例とは
- リスクの高い患者さんの見分け方
- 全身状態の評価方法
- 最低限必要となるこれだけのモニタリング機器
- 合併症を起こさせないためには何が必要か
- 精神的緊張を最小限にする方法とは
- 紹介状の書き方のポイント
- 基本的な心肺蘇生法
- 救命の連鎖とは
- 心肺蘇生の注意点
- 特に注意すべき8つの偶発症
講座抄録
当然のことですが、訪問診療を受ける患者さんは、歯科医院に通えない方たちです。その通えない理由を考えてみると、歯科医院が近くにない、通院手段がないなどがあるでしょうが、前者は現在の日本では少ないでしょう。通院手段は徒歩、自転車、自動車などでしょうが、これらが使えない患者さんは何らかの運動障害や全身疾患をお持ちと考えられます。
運動障害の多くも呼吸器・循環器疾患や脳血管疾患、認知症を含む神経・筋疾患などの疾病を合併した方となります。つまり、訪問診療はリスクの高い患者さんを対象としていることになります。呼吸器疾患のために処置中に気道閉塞・狭窄を起こしたり、循環器疾患のために血圧が異常に上がったり、認知症のために診療を拒否されたり、神経疾患のために意識をなくしたりすることが起こるかもしれません。
このような危険性(リスク)を前もって管理(マネジメント)し、緊急事態(クライシス)の際には適切な処置(マネジメント)が求められます。今回の講演では、リスクの高い患者さんの見分け方、リスクの回避方法、さらに現実に起こったクライシスにどのように対処したらよいかを症例をお見せしてお話しします。
全国4カ所のサテライト会場でも受講可能です
日本訪問歯科協会の認定講座は、Ustreamで全国5か所の会場へライブ配信をしています。
メイン会場は東京。名古屋、大阪、広島、福岡にサテライト会場を設け、動画・音声配信システムを使っておこないます。サテライト会場では、回線を通じてメイン会場をスクリーンに映し出します。
メイン会場は複数のカメラで撮影し、プロジェクターに映すものと、講師を映すものを専門のスイッチャ―が切替するので、ただ単に講師とスライドがスクリーンに映っているという退屈なものにはなりません。音声もクリアです。
つまり、東京と同じ環境を全国のサテライト会場でも実現できるわけです。
江崎 賢治 –
もう少し訪問診療で役立つ内容が欲しかった(実際の入所者さんを撮影した動画などあれば良かったと思う)
I. N. –
キシロカインの希釈、大変参考になりました
M. U. –
アナフィラキーショックについて参考になりました。
I. H. –
全身管理の重要性、安全安心の治療の対応
大西 比呂支 –
紹介状の書き方
J. F. –
偶発症について、対処法がわかりやすかった。
Y. A. –
食物アレルギーでMIペーストも注意すべきというのはあまり意識してなかった為、とても印象に残りました
R. J. –
アドレナリンを少なくするための注射液の作成
A. K. –
多くのQ&Aができました。実習も楽しく実になりました
小川 敢 –
座学だけではなく、実習が組み込まれていたため、とても分かりやすかったです。訪問診療にたずさわっている先生方と交流できるのも、セミナーの楽しみです。
M. S. –
エピネフリン製剤の使用について希釈して使用する方法など、興味深かった
H. N. –
内容も分かりやすく整理され理解しやすかったです。
Y. K. –
歯科診療時にリスクの高い全身疾患について詳しく学ぶことができてとても有意義でした。
中辻 智子 –
学生の頃、教えて頂いた事、思い出すきっかけとなったのと、新しい情報を頂けたので良かったです。
H. Y. –
麻酔の基礎的な知識をおさらいできたが、訪問歯科とは全身疾患の患者がほとんどであるのに、手を出すなと言われると・・・現実の対応と考えても講義内容を実践難しくもう少し即した内容で講義を受けたかった。又、サテライトの受講生を置いて行きすぎと思った。