講師からのメッセージ
このセミナーでお伝えする内容の一部をあげるとすると・・・
- 第一部:高齢者の心身の特性
- 歯科診療に影響を及ぼす心身の変化について
- 加齢現象
- よく見られる疾患に起因するもの
- 歯科診療に影響を及ぼす心身の変化について
- 第二部:口腔機能の管理
- 口腔機能の評価方法と対処法について
- 歯科治療において配慮すべき口腔機能の変化
- 生活するうえで回復すべき口腔機能
- 口腔機能の評価方法と対処法について
- 第三部:緊急時の対応
- リスクマネージメントに必要な機材と対処方法
- 微細な変化を見落とさないためのポイント
- 事態の悪化を防ぐ適切な対応
講座抄録
65歳以上の総人口に占める割合が約27%となり超高齢社会が進行しています。また、要介護高齢者の割合も年々増加傾向にあります。要介護度が高くなるほど外出に制限が加わるばかりでなく、口腔清掃の自立度が下がることなどから口腔内の健康状態は劣悪となりすいことが知られています。さらには核家族化の進行に伴い、老々介護や高齢者の単独世帯が増え要介護者の歯科通院はより一層困難となっています。このように社会的情勢から、歯科の診療形態も今までのクリニックにおける受け身の待機型から、在宅へ出向く積極的な外向型への変換が求められています。
機材やスタッフの調達を済ませ、いざ在宅診療を開始しようと考えたとき、最も不安になるのが患者の全身状態の管理となるでしょう。寝たきり高齢者の心身の特性を十分理解しなくては安全に歯科診療を進めることは困難です。また、寝たきり高齢者でも経口摂取を継続している患者は多いのですが、ご本人や家族の誤った知識から誤嚥性肺炎の危険と隣り合わせのケースも少なくありません。的確な口腔機能の評価と対策が提示できることも在宅訪問をする歯科医師に求められています。寝たきり高齢者は全身機能ならびに口腔機能に予備力が少なく、循環機能、呼吸機能、嚥下機能にトラブルを生じやすい状態と考えてよいでしょう。血圧の急激な変動、呼吸の切迫、誤嚥・窒息などのリスクマネージメントの知識も必要となってきます。
そこで今回の講座は以下の3部構成として、在宅歯科診療を開始することを考えいらっしゃる歯科医師の先生方へ押さえておくべきポイントをお示していきます。加えてある程度の経験を積まれた先生方が陥りやすい勘違いや誤解などについてもご指摘し、正しい知識の整理となるよう解説いたします。
- 第一部:高齢者の心身の特性
歯科診療に影響を及ぼす心身の変化について、(1)加齢現象 (2)よく見られる疾患に起因するものについて概説します。 - 第二部:口腔機能の管理
(1)歯科治療において配慮すべき口腔機能の変化 (2)生活するうえで回復すべき口腔機能について、評価方法や対処法について解説します。 - 第三部:緊急時の対応
リスクマネージメントに必要な機材を用意し、対処方法を学んでおくことが大切です。患者の微細な変化を見落とさず、的確な対応をすることで事態の悪化を防ぐことが可能です。
全国4カ所のサテライト会場でも受講可能です
日本訪問歯科協会の認定講座は、Ustreamで全国5か所の会場へライブ配信をしています。
メイン会場は東京。名古屋、大阪、広島、福岡にサテライト会場を設け、動画・音声配信システムを使っておこないます。サテライト会場では、回線を通じてメイン会場をスクリーンに映し出します。
メイン会場は複数のカメラで撮影し、プロジェクターに映すものと、講師を映すものを専門のスイッチャ―が切替するので、ただ単に講師とスライドがスクリーンに映っているという退屈なものにはなりません。音声もクリアです。
つまり、東京と同じ環境を全国のサテライト会場でも実現できるわけです。
大竹 敦 –
訪問歯科における注意点がわかりやすく説明されていた
松村 俊作 –
訪問歯科における色々なリスクの分析(疾病・投薬・外科処理を含めて)。対処法が具体的でわかりやすかったです。
君 賢司 –
質問したことに丁寧にお話して頂き、大変参考になりました。
長谷川 浩之 –
基本の情報を再度確認する事が出来、又危機管理の対応等もとても勉強になり全般的に濃い内容と思います。
乾 美弥子 –
具体例が多く、役に立ちました。
安田 義信 –
リスクマネージメントとクライシスマネージメントの違い。
M. U. –
この数年、複数の医療機関で訪問のお仕事をさせていただいております。たくさんのことを教えてもらったり、自分で経験してきましたが、断片的な知識が整理できた気がします。
Y. M. –
新しいデータをもとに、歯科医師が考えるべきことを教えていただきました。ありがとうございます。
I. N. –
全身疾患と摂食嚥下との関係、嚥下機能回復訓練等、多種多様なお話ありがとうございました。特に最後の窒息に関するお話はためになりました。
R. N. –
とても興味深い話が多かった。現在診ている患者さんに直結する話でおもしろかった。もう少し長い時間より具体的な話が聞きたかった。講師の先生ももう少し長い時間があった方がより良いように感じた。
E. N. –
よく映像と音声がとぎれるので非常に疲れた
H. S. –
コンパクトにまとまってよかったと思います。動画等で実際のケアの状況をみれたらいいと思いました。
S. H. –
誤嚥性肺炎の原因は一つではない。歯科治療あるいは専門的口腔ケアが必要な要介護者が約90%いるにもかかわらず実際の受診率が約27%しかないのは驚きです。
A. T. –
一部の話の前半のほとんどが、音声がとまっていて聞くことができなかった。最初から機械の調子が悪かったのにスタッフの人はそのままにして部屋の外にいた。帰ってきた時に状況を伝えたらやっと改善してくれた。なので、その部分は話が聞けなかったのでわからない
M. U. –
誤嚥の原因を更に詳細の説明が良かった。参考になりました。
K. M. –
摂食・嚥下について動画などあって理解しやすかった。
N. K. –
間接訓練をもう少しみたかった
Y. Y. –
盛りだくさんの内容なので大変だったでしょうが、まとまっていてよかったです。
O. T. –
具体的な講義で理解できました。資料もわかりやすく、カラー図でわかりやすいでした。
N. T. –
話がとてもききやすかった。幅広い内容をわかりやすくお話いただけた。
K. O. –
テンポ良く、とてもよかった。
H. T. –
再確認できたよい機会になりました。ありがとうございました。
K. T. –
入れ歯屋でなく、医療者としての考え方や実際
K. S. –
窒息時の対処方法を実演くださったこと。
T. O. –
学生時代での高齢者歯科学で聞いた講義内容の復習みたいな感じで、あらためて高齢者に対する歯科治療での注意点、生体等を学ばせて頂きました。
N. M. –
咽頭・喉頭の位置をおぼろげながら覚えていたため、図解で説明して頂いたのが良かった。又、投薬の際の注意点など(腎・肝・代謝etc.)改めて学んだ。
K. I. –
嚥下のお話とても参考になりました。
T. I. –
訪問診療を20年程やっているが、自分なりの経験則でやっていたにすぎないことがよく判った。自分の中では体系づけられていなかった。
N. M. –
本日はお休みの中貴重なご講演をしていただきありがとうございました。高血圧症、心疾患の患者の治療における注意点などの知識を再確認することが出来良かったです。
T. N. –
リハビリのための評価と訓練方法
M. S. –
疾患別注意事項服用薬の注意についてわかりやすく、診療に役立つものでした。
K. T. –
腎不全の対応、投薬時の注意について
K. N. –
始めたばかりなので全てのお話が大変有意義でした。
T. O. –
嚥下機能の維持についても歯科医師の責任範囲であると明言されたことに安心しました。全く同感でしたから。
J. N. –
サテライト?のセミナーであるのが残念でした
F. T. –
具体例が多く、理解しやすい話でした。
T. F. –
訓練後1週後に自己流が入ってしまうというお話は、ハッとさせらてしまいました。ありがとうございました。
S. M. –
高齢者にみられる疾患。再確認させられて大変良かった。