講師からのメッセージ
このセミナーでお伝えする内容の一部をあげるとすると・・・
- 最良のパートナー、歯科衛生士との連携強化
- 各職種が語る多職種連携の開始方法
- 食支援を行うために予め知っておくべき必須事項
- 言語聴覚士と取り組むALS患者へのアプローチ
- 姿勢変化に伴う顎位の変化とその対応策
- 理学療法士と取り組む多発性脳梗塞患者へのアプローチ
- 全身の拘縮、ねじれから起こる身体変化とそれに伴う開口困難への対応方法
- 筋緊張が引き起こす口腔の変化への対応方法
- ケアマネジャーが繋ぐ専門職種
- 歯科が知るべき在宅患者のニーズとは
- 多職種と課題を共通認識することの重要性
- 歯科だけでは解決できないこと
- 生活支援、連携の流れ、継続的な支援に必要なこと
講師からのメッセージ
宮本歯科医院 院長 宮本良先生
私は20年程前に「食べる」をキーワードに訪問歯科診療を始めました。この当たり前のことに行き着くまで何年も掛かりました。食に一番近く、根幹にかかわる職業でありながらです。それは、例えば歯牙欠損部にどのような義歯を入れるか?などかなり形に偏った仕事を長年続けてきたこともあると思います。食は機能、環境、心理、経済、資源によって大きく変わります。又、食はその方の生活、終末を大きく左右します。ですから食を考えるにはそれぞれの専門家としっかりと連携を取る必要があり、食を守るという確固たる信念が必要となります。私が考える連携とは必要な事は必ず実行し、自分にできない事は必ず専門家に繋げ解決するということです。その中で出会ったエキスパート達は、浅学無精の私を助けてくれるかけがいのない仲間です。彼らと、そして私の最良のパートナーとして努力してくれる歯科衛生士とのこれまでと、これからをお話してみたいと思います。
口腔ケア支援グループ オーラルサポート代表 和田ひとみ先生(歯科衛生士)
「朝から晩まで、訪問だけする歯科衛生士がいても良いのではないか?」
歯科医師からのこんな提案を受けて、フリーランスになって8年目を迎えました。
訪問当初、私たち「歯科」がこれまで見ることのなかった「食べる」場面に遭遇し、そして驚愕しました。なぜなら、私たちのイメージする「食べる」とは異なるものだったからです。
そこから私たちの「食べる」に関わる訪問活動は始まりました。
「歯科は食べるにどう関わるのか?」
「なぜ、歯を残してきたのか?」
「義歯を入れたら、本当に食べられるのか?」
今までの「歯科の常識」を改めて考える機会。
そして「歯科だから解決できること」と「歯科だけでは解決できないこと」を教えてくれました。「食」に関する専門職との連携は、私たちだけでは解決できなかった問題を解決に導き、新たな視点を持つきっかけを与えてくれました。
患者様の「食支援」に欠かすことの出来ない多職種連携。そして、歯科衛生士が訪問活動をするために必要な歯科医師との連携、結束。
私たちのこれまでの取り組みが、皆さまの明日からの訪問にお役にたてることを願って。
- 在宅で行う摂食嚥下リハビリとは
- 残した歯、義歯の現状は…
- 「食べる」こと、その現状と問題点
- 在宅で出会った専門職、PT、OT、ST、ケアマネージャー
- 生活支援、連携の流れ、継続的な支援に必要なこと
- 多職種連携、課題を共通理解することの重要性
- 情報共有の方法
- 歯科医師、歯科衛生士の共同、協働
- 多職種連携から地域連携へ
全国4カ所のサテライト会場でも受講可能です
日本訪問歯科協会の認定講座は、Ustreamで全国5か所の会場へライブ配信をしています。
メイン会場は東京。名古屋、大阪、広島、福岡にサテライト会場を設け、動画・音声配信システムを使っておこないます。サテライト会場では、回線を通じてメイン会場をスクリーンに映し出します。
メイン会場は複数のカメラで撮影し、プロジェクターに映すものと、講師を映すものを専門のスイッチャ―が切替するので、ただ単に講師とスライドがスクリーンに映っているという退屈なものにはなりません。音声もクリアです。
つまり、東京と同じ環境を全国のサテライト会場でも実現できるわけです。
髙木 武夫 –
DR宮本お話は非常に為になりました。すぐにでも真似できるような内容であったと思う。
滝沢 仙太郎 –
他職種連携に関する極意は「わからないことは素直に聞く」という姿勢であると再認識しました。すばらしい研修会でした。
前山 安彦 –
連携のポイントについて症例も具体的でわかりやすかった。
永井 敏 –
いろいろな職種の方のお話を聞けて有意義でした。ありがとうございました。
小野寺 鏡子 –
連携の仕方に苦慮していますが「わからない」ことを投げ掛けてつなぐ・・・光が見えました。”最後のワンスプーンを支える”の言葉が心に残りました。
前田 均 –
在宅生活の継続には専門職の援助が無ければ成り立たないということ
澤村 直明 –
一つの事例を多職種で連携している症例を見ることができて大変参考になった。
樋口 亜由子 –
具体的に一人の患者さんへのそれぞれの職種からのアプローチの提示があり、イメージしやすかった。
M. N. –
患者の生活に寄り添うことの大切さに気づきました。
M. S. –
宮本先生が以前より一生懸命取り組んでいらっしゃる姿を見て勇気付けられました。介護施設ではベッドから車椅子への移乗を勝手に行うと注意されたりするのでなるべくこちらから出来るように、アプローチしてみます。
A. F. –
歯科衛生士の話が面白かった。
T. I. –
食支援は食べるを見ることにより始まる。
F. M. –
明日からでも早速患者さんに向き合いたいのですが、何をどうすればいいのでしょうか?
T. O. –
2名の患者さんの症例をいろいろな立場の肩が話してくれてさまざまな視点が見えてよかった。
K. K. –
往診で老健などにも診療に行く機械があるのですが、よりケアマネさんがPTさんと情報交換を深めていこうと思います。
T. K. –
普段なかなか話を聞くことができないST、PT
H. A. –
歯科大で習った形態学より機能を第一に食べることを大切に大変共感いたしました。
Y. S. –
地域での先生が積み重ねてきた良好な結果が出ていることにすばらしいと思いました。結婚式みたいでした。
R. J. –
まだ経験が無く
Y. T. –
STさんの話等もっとよく聞きたかったが、スライドを読みだけだと集中力が低下してしまう。(臨場感がない)→動画とか口調が棒読みに何をしえいるのかが伝わらなかった、ならないようにすると良いのでは?
M. K. –
多職種連携の重要性を知るにつれ、訪問歯科の奥深さをますます感じられます。テクニックだけではなく、人間性を問われています。今日は本年のお話を聞くことができできました。最近訪問歯科の限界を感じていましたが、また新しい世界を提示された様お教えていただきました。
T. N. –
問題点をみんなで共有し解決をしていく。
M. S. –
多職種の内容と連携の必要性が理解できました。地域の歯科医院が果たす役割について宮本先生のお話で理解できました。ケアマネの方がどのように考えて連携をとっているのかを理解できた。
T. T. –
即日迅速な対応と食べれるまでけらない!!情報の提供と共有することが重要エビデンスも大切だが、患者さんの生活を見ていろいろと考えていくこと!!
T. E. –
現場のDr、DHを含め5職種の方々の考えを聞けて今後の訪問診療にとても役立つと思います。
H. Y. –
PT、STの方のリアルな声を聞くことができたのは非常に良かった。特に介護関係の連携の実際は一例とし勉強になりました。