講師からのメッセージ
概要
高齢化の進展とともに私たち歯科衛生士は、病院、施設、在宅などの現場において多様な疾患を背景とした決してスムーズとはいえない超高齢者の口腔ケア、口腔リハビリを担当する機会が増え、さらに医師、看護師をはじめとした多職種と協働、連携する場面も急増したといえます。
看護教育で有名なバージニアヘンダーソンは、著書である「看護の基本となるもの」の冒頭で「歯を腫らした人は何かを考えたりいつもと同じように他人とつきあったりがなかなか難しい」と述べていますが、実際、病院や施設、在宅の現場でも「認知症でコミュニケーションが難しい」「口を開けてくれない」「入れ歯を外さない」「拒否されてケアできない」という声は多く聞こえてきます。
本講座ではそんな場面で役立つ、多様な疾患が背景にある心身と口腔を全体的に捉え、よりスムーズで負担の少ない病態別口腔ケア、口腔リハビリテーションのポイントをまとめました。
口腔というデリケートな部分のケアを専門とする私たち歯科衛生士だからこそ理解できる、心身も含めた優しいケア。「歯科衛生士さんの介入で助かった!」「笑顔になれた!」という声がさらに増えるような、優しくて頼もしい技術のポイントです。
第1部 心身のアセスメントから導かれる口腔ケア技術
- 口腔に触れる前に行う心身のアセスメント
- 心が及ぼす口腔への影響、口腔が及ぼす心への影響
- コミュニケーションを阻害する影響因子
- 高齢者とのコミュニケーションの方法
- 私たち(医療従事者)は高齢の患者にどう見えている?(介護現場での悩みより)
- 心身の過緊張を解き、五感に働きかける優しい口腔ケア、口腔リハビリ
- 身体動作および口腔機能アセスメント
- 口腔清掃用具・保湿剤を活用した口腔リハビリ
- 個人の機能を呼び覚ます五感に働きかける口腔ケア
第2部 病態別口腔ケア・口腔リハビリテーションの実践
- 自分自身のアセスメント?その項目とは?環境のアセスメント?その項目とは
- 歯科衛生士が行った病態に応じた口腔ケア・口腔リハビリテーションの実践(症例)
- 歯槽骨骨折の原因は・・
- COPDとカンジダ
- ALSと義歯
- 歯列圧痕と潰瘍 など
- まとめ:歯科衛生士の役割
- 適切な口腔ケア・口腔リハビリテーションを行うこと、その継続を繋げていく
このように、多くの方から高評価を得ている内容となっています。
お申込みから参加まで
《会場参加の方》
1.参加票のお届け
銀行振込の方は、ご請求書・参加票・会場案内をお送りいたしますので、期限までに指定口座へ参加費をお振込みください。クレジットカード払いの方は、お客様の決済確認後に参加票・会場案内をお送りいたします。
2.参加当日
参加票は受付の際に必要になります。忘れずにお持ちください。当講座・セミナー・研修会の撮影・録音は、個人の使用目的も含め、固くお断りしております。
《オンライン受講の方》
1.認定講座のオンライン・ライブとは
日本訪問歯科協会の認定講座をインターネット経由でリアルタイムに受講できるものです。インターネット環境があれば、受講する場所を選びません。パソコンやタブレットPC、画面が小さくはなりますが、スマホでも受講可能です。
2.講義中に質問できる
オンライン・ライブでの受講ですので、講義中に疑問に思ったことやわからなかったことを講師へすぐに質問できます。オンライン・ライブ専用の質問フォームにご入力ください。講義の後半にまとめて回答されます。
3.時間が合わなかったときのためのリプレイ(再放送)
認定講座は、別の日に同じ講義内容を2回、リプレイ(再放送)します。リプレイ(再放送)は、認定講座開催の翌週の日曜日と翌々週の日曜日、2回にわたりおこないます。いずれも9:00〜21:00の間に視聴できます。
4.講座のテキストは事前にお届け
認定講座のテキストは、講座開始の前日までにお届けします。受講前にざっと目を通しておくと、知りたいところをチェックでき、学習効果が高まります。
5.認定申請に必要な研修ポイントが付与されます
認定講座を受講された方には、認定医、認定訪問歯科衛生士の認定申請に必要な研修ポイントが付与されます。オンライン・ライブでの受講者も同様です。
6.実際に受講するには
決済確認後、特別なご案内をお送りいたします。オンライン・ライブに参加するためのURLとユーザー名、パスワードなどオンライン・ライブ受講に必要な情報が記載されています。テキストは、講座開催日の前にお届けいたします。認定講座の開始時刻前に、ログインをして受講開始です。
キャンセルについて
お申し込み後に、やむを得ない理由によりキャンセルされる場合は事務局までご連絡ください。
キャンセルされる場合は、以下のキャンセル料が発生いたしますので、申し込み前に必ずご確認ください。
キャンセルのご連絡はこちらから>>
1.キャンセル料
- 前日のキャンセルまたは当日の不参加:参加費の100%
- 開催日の前日より8日目にあたる日以降のキャンセル:参加費の50%
- 開催日の前日より15日目にあたる日以降のキャンセル:参加費の30%
- 開催日の前日より16日目にあたる日以前のキャンセル:無料
2.返金方法について
キャンセルのご連絡後、事務局より返金確認書をお送りいたしますので、署名、捺印のうえ、返金の指定口座をご記入してご返送ください。
上記キャンセル料を差し引いた金額をご指定の口座へお振り込みいたします。返金時の振込手数料はお客さまのご負担とさせていただきます。ご了承ください。
S・T (承認) –
アロマは美容の分野だけ、または診療室で使用する場合は医院の特徴を出すだけだと思っていました。リラクゼーションにより状態の改善につながると知ることが出来ました。
H・S (承認) –
オイルを使用したケアの方法は、手・足の使用してのケアの方法も勉強できたら良いです。
松本 賢一 (承認) –
多業種連携と言われる中で、歯科医として今後どの様な立場で口腔ケアの重要性を伝えていくかという事に興味を持ち参加させていただきました。高齢者に対して病態に合わせた対応をする為に多くの経験をしていくことが大切だと思いました。
K・S (承認) –
リハビリを行う際、こちらの都合で「ココまでは出来るようになって欲しい」と勝手に決めてしまい、無理をさせてしまう事が多くなっていたような気がしました。その方にあわせたリハビリの介入が出来ておらず、申し訳ない気持ちになりました。今後は患者さんに不安や負担、不快を与えないように、ケア・リハビリを行い安心感を与えられる医者でありたいと思います。
M・N (承認) –
患者様だけではなく、環境や自分のアセスメントもしっかりとしていく必要があることを学びました。
F・M (承認) –
五感を使ったケア、手浴したりするなど、喜ばれるだろうなと思いました。
H・H (承認) –
同じ様な悩みや質問をされる事が多く、手探りで行っていたこともありましたが、今日、教えて頂いて、すごく自信になりました。
M・T (承認) –
発語困難と診断された患者さんでも、口腔ケア・リハビリの介入により改善が期待できる症例は
とても興味深い内容でした。
ありがとうございました。
N・I (承認) –
ためになるお話ありがとうございました。
在宅・施設等の口腔ケアのモチベ-ションの上げ方について、良い方法があれば教えてください。
また最近、口腔ケアへの導入前の握手や手指末端からのマッサ-ジを嫌がる人もいるため、いかがなものか
という意見もありますが、私自身は継続していくつもりです。勿論、嫌がる方へは行いませんが、
中村先生のお考えはいかがですか?
I・N (承認) –
お顔のマッサージなどにオイルを使っていますが、料金はどうしていらっしゃいますか?ケアにはいる前に、気をつけなければいけない事柄を再認識できたと思います。
A・M (承認) –
どういう方がどういう病態までを考えること、知ることが大切だと改めて分かりました。
拒否があるのにも原因があると考えて、その方が今どこまでできるのか考えて人それぞれで大丈夫だと気づけました。
元気だった方が、急に明日急変するかもしれない、何が起こるか分からないのを頭に置いて、一つ一つ考えて接していきたいと思いました。
Y・Y (承認) –
歯科衛生の管理部門立ち上げの際の苦労話しなど大変参考になりました。
O・Y (承認) –
私自身アロマテラピーに興味があるのでそれを活用した話が聞けてとても良かったです。
これから現場に出る私にとって初めの声掛けの仕方や患者さんへの接し方を学べて不安が少し無くなりました。
Y・K (承認) –
病態生理をしること。
K・T (承認) –
具体的な病態別によってのケアの方法がとてもわかりやすく説明してありました。特に口腔リハビリテーションについては、理解不足であったのでとてもよく理解できました。後は、実践して熟練していくことが課題です。
ナイチンゲールの精神を改めて痛感した所です。
最近は、外来でも手術前の口腔ケアや治療を依頼されることや口腔内の細菌が原因で肺炎を起こされた方の術後の治療をしたりしています。
今日のセミナーが今後、ますます重要になることを痛感しました。
O・M (承認) –
患者さんの病態を知ることや
病態に応じた口腔ケアが大切である。各症例が大変参考になりました。
O・M (承認) –
呼吸を整えることにより、TCHなどが緩和する可能性があること
M・S (承認) –
唾液腺マッサージなどは患者さんにも効果が実感して頂けそうな内容でとても参考になりました。
T・A (承認) –
唾液腺マッサージや、機能訓練について再確認できてよかった。高齢者や障害者とのコミュニケーションの方法も、実際に現場で生かしていきたいです。