このセミナーでお伝えする内容の一部をあげるとすると・・・
- 摂食嚥下障害の基本
- 準備期に障害がある場合の対応
- 口腔期に障害がある場合の対応
- 嚥下食ピラミッドとは何か
- 食事介助方法の基本
- 水分摂取方法~とろみのつけ方とは~
- 姿勢・食具の重要性
- 実際の食形態とは
講座抄録
私たちは日々の生活の中で「食事」に対して、さほど意識することなく、また好きなものを選択し当たり前に食物を摂取しています。
摂食嚥下障害と言われ、当たり前に行ってきた「食事」が出来なくなった時、我々は何を基準に、どんな食事形態を選択していくのか?
そして、それはどんな職種に相談すべきなのか?
患者さんやそのご家族、介護施設のスタッフの皆さんは、日常生活の中でそんな疑問に向き合っていらっしゃいます。
機能に合った「食形態の選択」と言われても、障害の種類や程度が多種に渡り、なかなか基準通りにはいかない、そんな現場の苦労があることを、私は歯科衛生士として目の当たりにしてきました。
現在、嚥下調整食としてスタンダードになりつつあるものに、「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2013」があります。
しかし、病院の評価通りにいかない場合や、姿勢や味の好み、嗜好など、「食事」には様々な環境要因も影響する為、「これが絶対うまくいく!」というものに達することが難しいのも実情です。
私たち歯科にできることは何か?
それは、患者さんがおかれている環境を把握すること、そして摂食嚥下機能を評価した上で、さらに介護力を考え、「安全」で「美味しく」食べることが出来る「食形態」を探っていくことではないかと考えます。
その為にも、私たち歯科医療従事者は、「食物形態の分類」をきちんと把握し、また現場で出来る「食物形態の工夫」の知識を持ち合わせていなければなりません。
何でも刻めば良い、沢山とろみをつければ良い。そんな現場があることも現実なのです。
このセミナーでは、もう一度「食べる」ということに着目し、摂食嚥下機能の評価とそれに合った食物形態の選択、食物形態の工夫について考えていきたいと思います。
全国4カ所のサテライト会場でも受講可能です
日本訪問歯科協会の認定講座は、Ustreamで全国5か所の会場へライブ配信をしています。
メイン会場は東京。名古屋、大阪、広島、福岡にサテライト会場を設け、動画・音声配信システムを使っておこないます。サテライト会場では、回線を通じてメイン会場をスクリーンに映し出します。
メイン会場は複数のカメラで撮影し、プロジェクターに映すものと、講師を映すものを専門のスイッチャ―が切替するので、ただ単に講師とスライドがスクリーンに映っているという退屈なものにはなりません。音声もクリアです。
つまり、東京と同じ環境を全国のサテライト会場でも実現できるわけです。
T. S. –
刻み食がよくないこと、とろみの種類、食事の基本姿勢
A. Y. –
衛生士の従来の仕事から一歩踏み出すことの重要さを知った。
N. K. –
右側マヒのKrがあれだけ回復したことにとても感動しました。
田村 麻希 –
まだ知識の浅い私ですが、基本知識にも触れながらのセミナー内容であったため、とてもわかりやすかったです。実践できそうなことから少しずつチャレンジをして、患者さんの役に立てるよう努力してまいりたいと思います。
堀田 幸子 –
嚥下機能低下の方が多いので対応の仕方がよくわかりました。テーマによってまちまちなので勉強しなくてはいけませんね。
A. S. –
最後の60代男性の患者さまが食事をすることができている姿に感動いたしました。私もこれからいろいろな患者さまに対応できるようになりたいと思いました。
S. K. –
往診に行く際、どうしても口腔ケアがメインになってしまい、全身状態までしっかり確認できていなかった。「また汚れてる・・・。きれいにケアしなければ」でなく、どうして汚れているのだろう?どうして?と疑問を持ちながら1つ1つ理解していくことが大切であると思った。
M. S. –
訪問に出ていなくても診療室で取り組める予防があること。分からないこと、できないと言い訳にしていたことを改めて反省しました。
T. H. –
口腔内ばかり気にするのでなく、姿勢や介助の大切さを知る事ができました。特に乳児期の食事獲得が高齢者の退後が納得できました。子育てに役に立つこともありそうです。各々人により違うなと思いました。