講師からのメッセージ
このセミナーでお伝えする内容の一部をあげるとすると・・・
- 経口摂取困難と診断された方のご家族への対応で注意すべきこと
- 食支援における多職種連携のポイント
- 担当者会議の場を有効活用した食支援の進め方
- 多職種やご家族にとろみのイメージをわかりやすく伝えるコツ
- 「形あるものを食べさせてあげたい」に対するアドバイス方法
- 食べることができなくても、味わうことができる!おすすめレシピ
- 意外と知らない、経管栄養(経鼻・胃ろう)の方が「我が家の味」を味わう方法
- 経管栄養剤を摂取しても栄養が足りない場合の対処法
- バナナを使った食形態確認法
- 少量で高カロリーな介護食のご紹介
講座抄録
食べたいものと、食べられるものは違います。その食形態、対象者の口腔機能に合っていますか?食支援活動の現場で、確認しなければいけないポイントです。
もしも、経口摂取困難と診断されたとき、ご本人はもとよりご家族はダメージを受けます。
「一生食べられないのでしょうか?」と歯科衛生士に尋ねられることも珍しくありません。そのとき貴方は、どのように応えますか?
そんなとき私は「食べること(経口摂取)を諦めても、味わうことを取り上げることは有りません」とお応えします。
また、「いつも、ドロドロのペースト食。形あるものを食べさせてあげたい」と相談されたとき、どのようにお応えしますか?そんな時のアドバイス方法とレシピをご紹介させて頂きます。
全国4カ所のサテライト会場でも受講可能です
日本訪問歯科協会の認定講座は、Ustreamで全国5か所の会場へライブ配信をしています。
メイン会場は東京。名古屋、大阪、広島、福岡にサテライト会場を設け、動画・音声配信システムを使っておこないます。サテライト会場では、回線を通じてメイン会場をスクリーンに映し出します。
メイン会場は複数のカメラで撮影し、プロジェクターに映すものと、講師を映すものを専門のスイッチャ―が切替するので、ただ単に講師とスライドがスクリーンに映っているという退屈なものにはなりません。音声もクリアです。
つまり、東京と同じ環境を全国のサテライト会場でも実現できるわけです。
I. N. –
食形態をいかに変化させる(見た目、食感)かによって患者様の生きる力を上げるということは理解していたが、なかなか実際に行うことができなかったが、今日の講座でレシピを教えていただき、既製のものでなくても簡単にできる事がわかった。早速利用させていただきます。
S. S. –
食事中の外部観察について、健常者でも起こる様子(食事中や食後に鼻が出る等)もありもっと良く観察の目を持ちたいと思いました。
M. S. –
”食べることを諦めても、味わうことを諦めたくない”忘れていた気がします。可能性があればチャレンジしないとですね。”なんでも、どうにかすれば食べれるようになる”というのはNGですね。
M. F. –
「外部観察」細かいポイントが勉強になりました。スポンジブラシに味をしみ込ませて楽しんでもらう方法は、試して反応を見たいと思いました。
R. T. –
介護食は実際に自分でも試して、味や食べる時間で変化する事などの情報を理解したうえで紹介する必要性を感じました。また、トロミ剤についても一様でない事を知り、勉強不足でした。患者様を中心にご家族の満足にもつながるように努力したいです。
S. Y. –
昨年、母を誤嚥性の肺炎を2度くりかえし最後には胃ろうで寝たきりの状態で亡くしました。もう少し早く先生のセミナーを拝聴できていれば良かったと思います、いのちの現場に携わっている者として、常に患者さまの思いに寄り添っていかなければと認識しました。本日はありがとうございました。
M. H. –
在宅の訪問診療以外にも、自分の父ががんで退院間もない時でなかなか食事が摂れる状態ではないので、高カロリー摂取が出来る栄養剤が知れたことがうれしかった
A. Y. –
積極的に他職種の方々と意見交換されてすごいなあと感じました。
C. S. –
大変わかりやすいお話でした。日々患者様と接している中で経管の方を見るたびに食べるということがどんなに大切なのか、どう思われているのか考えるところでした。味わうという言葉を聞いた時、あらためて食べること味わうことがつながったように思います。
R. O. –
経口摂取が不可能になっても味わうことはできる、との話がとても興味深かったです。
芦田 浩子 –
食支援を直接行うというところまではできない(現状)ですが、ご家族や介護者へのアドバイスとして間接的にお伝え・支援できるなと感じました。
M. S. –
とろみを付ける事によって味が変わる事もあるというのに大変興味があります。自分自身で試してみようと思いました。経口栄養の種類やその対応方法などまだまだわからない事が沢山ありました。
I. K. –
具体的なエピソードや手法を紹介してもらいわかりやすかったです
S. N. –
口から食べられなくてもスポンジブラシを使って「味わう」ことはできるというお話は今までの考えられていたことの逆転の発想で(「逆転」というよりは「すき間発想」ですかね?)でとても面白く拝聴しました。トロミ剤を使用したスイーツ作りのお話は目からウロコでした。
S. F. –
ゲル化剤によって食べられる物が作れる事が、とても印象に残りました。これから患者様が少しでも食べる楽しみができればと、改めて実感しました。
K. O. –
ゲル化剤や食事の形態についてとても興味深い内容でした。また、味覚・味わうというお話ももっとたくさん聞いてみたいです。訪問診療において、味わう→ケア→とありましたが、算定はどうされているのでしょうか?摂食嚥下で加算されているのでしょうか。
K. K. –
好みの味を感じることで唾液の分泌が促されて唾液誤嚥を引き起こすリスクは?
T. H. –
バナナで食形態の確認や介護食品の具体的な例等役立つことがわかり易くよかったです。
高 亜希代 –
味わうという発想が今までなかったので、実際に出来たらいいなと思います。
E. I. –
イチゴショート、いちご大福…健康であると当り前に思ってしまいますが、似たような形で別の形に代用しながら味わえる、という事にとても興味深かったです。おかゆで、という発想はなかなかなかったので、とても勉強になりました。
K. H. –
「あいーと」のようなやわらかくて、舌で簡単につぶせるような介護食があることは知っていましたが、ご本人の好きな味や家族さんが食べさせたいと思った物を工夫して調理して召し上がって頂く事が出来るということをお聞きすることが出来て、とてもよかったと思っています。私はまだ先生のように食事に対する質問をされたこともないし、お答えしたこともありませんが、今後、そのような機会が訪れるかもしれませんので、ぜひ参考にさせていただきたいです。お餅の話はぜひ使わせて頂きます。
H. N. –
平松先生のセミナーは、いつも実体験の話を混じえてお話してくださるので、共感出来る点なども発見でき、楽しく学ぶことが出来ます。家族様の「食べさせてあげたい」という気持ちに応えてあげられるように考え実際に行ってあげる…私もそのような関わり方もしてあげたいと思いました。ありがとうございました。
M. I. –
「味わうこと」の重要性をあらためて実感しました。普通の食品の視点を変えて、介護食、嚥下食につながるものがあると分かり、今後に役立てたい。