直接訓練を安全に進めるために知っておくべきこと
摂食嚥下リハビリには間接訓練と直接訓練が併用されますが、食べ物を使う直接訓練では誤嚥防止に注意を払う必要があります。
そのためには、まず、直接訓練を実施した場合に誤嚥リスクの低い患者と高い患者を区別する必要があります。
直接訓練ができる患者の基準

直接訓練で考慮すべきこと
誤嚥リスクが低い患者であっても、姿勢が悪かったり、一口量が多かったりすれば、誤嚥リスクが高くなります。
また、嚥下機能が低下していると食べ物が咽頭に残留しやすくなっており、嚥下後誤嚥を引き起こす可能性があるため、咽頭残留物を除去することも必要になります。
代表的な嚥下代償法
咽頭に食物が残留する患者さんの嚥下代償法としては交互嚥下や頚部回旋があります。
咽頭残留の好発部位には喉頭蓋谷と梨状窩の2つがあり、喉頭蓋谷に残留する場合には交互嚥下が有効で、梨状窩に残留する場合には頚部回旋が有効です。
また、脳卒中による片麻痺などで、健側を下にした側臥位であれば少量の摂食が可能な患者の場合には、頬杖嚥下という代償法を取ることで座位のまま直接訓練が可能となるケースもあります。
頬杖嚥下とは座位のまま健側に頬杖ついた姿勢で嚥下することで、食塊を咽頭通過が良い健側に誘導されて、咽頭残留の減少が期待できます。
また、直接訓練は誤嚥のリスクがあるため、直接訓練の可否を見極めると同時に、咽頭残留を防ぐなどの代替手法を身に付けておくことも重要です。
このDVDを観ることで得られることは…
- 問診や検査所見、生活背景などに応じて、患者に適した摂食嚥下リハビリの指導ができるようになります
- 訪問診療でよく用いられる11の間接訓練
- 安全に配慮しながら、患者や家族の願いを叶える食形態の工夫の仕方がわかります
- 直接訓練を安全に進めるための6つの条件とは?
- 食物残留の部位ごとに最適な代償方法がわかるので、摂食・嚥下リハビリで成果を上げることができます
などとなっています。
このDVDの収録内容をご紹介すると…
Part1:リハビリテーションの各論
間接訓練の指導
- 間接訓練と直接訓練
- 嚥下体操
- 頚部可動域訓練
- 開口訓練
- (参考)開口力
- 口唇・舌・頬の訓練
- 舌抵抗訓練
- (参考)舌圧計
- (参考)ペコぱんだ
- 頭部挙上訓練(シャキア訓練)
- バルーン拡張法
- ブローイング訓練
- シルベスター法
- プッシング・プリング訓練
- アイスマッサージ
直接訓練の指導
- 直接訓練を開始する基準
- 食事姿勢、リクライニング
- 嚥下の意識化
- 頚部回旋
- 交互嚥下
- 息こらえ嚥下
- 努力嚥下
- PAP(舌接触補助床)
- PAPの適応症
- PAPの作り方
食形態の指導
- 嚥下食ピラミッド
- IDDSI(国際嚥下食標準化構想)
- とろみ付けについて
- とろみ付けの方法
- とろみ剤の製品の一例
訓練指導とそのエビデンス
- 参考資料のご紹介
- 開口訓練
- 舌口蓋押し当て訓練
- マウスピースを用いた咀嚼筋訓練
- 離床時間
- 習熟度テスト
Part2:実際の症例
食事指導および環境調整を行なった一例
- 症例①
- 日常生活の様子
- 初診時の状況
- 治療計画
- その後の経過
- 今後について
姿勢調整を行なった一例
- 症例②
- 現病歴
- 入院時の嚥下機能評価
- 当科初診時の所見
- 当科初診時の指導内容
- 1か月後、2か月後の再診
- 頬杖嚥下
- KTバランスチャート
- 今後について
潜入動画
- 症例③
- 検査食について
- たんぱく質を摂ったうえで運動
- 咀嚼しにくい方は絹豆腐などをすすめる
- パサつきがある食べ物にはヨーグルトやとろけたチーズを混ぜる
- ミキサーにかけると水分が離水するので注意
- 食事観察
- 食事観察した上で内視鏡検査をする
- 水寒天で交互嚥下
- 内視鏡を通す前に検査食を選ぶ
- 嚥下内視鏡検査
- 錠剤を水で飲めない場合には服薬ゼリーで包む
- とろみ水で服薬すると胃のなかで錠剤が溶けないこともある
- 検査動画の説明
- 次回以降の日程調整
- 報告書のお渡し
- 潜入動画のまとめ
- 患者の好みの願いを叶えつつ、安全に配慮しながら、工夫して食形態を選ぶ
- 習熟度テスト
- まとめ
などなど。


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