口腔粘膜疾患に速やかに対応できる歯科医院になっていますか?
要介護高齢患者に多い口腔粘膜疾患
要介護高齢患者は全身疾患や薬剤影響の他にも、加齢に伴う歯の咬耗、唾液分泌の低下、粘膜上皮の角化亢進・萎縮などにより、口腔粘膜疾患に罹患しやすくなっています。
口内炎やアフタ、カンジダ症、潰瘍、紅板症、癌など、比較的軽微なものから重篤なものまでさまざまです。
訪問診療で患者の口腔を管理しているのに、口腔粘膜疾患を見逃したり、適切な対応ができなかったりすれば、歯科医院の信頼に傷が付きます。
このため、口腔粘膜の異常を早期に発見して歯科医師に報告が入り、状況に応じた適切な処置ができるシステムにしておくことが重要です。
その際、最も重要なことは、スタッフ全員が口腔粘膜病変を見分けるスキルを身につけておくことです。
口腔粘膜病変を見分けるスキル
口腔粘膜病変を見分けるには、当然ながら、その病変について理解しておくことが必要です。
病変の色や形などの各病変の特徴を知っていれば、患者の口腔を見たときに、どの病変の可能性が高いかを判断することができます。
病変に目安がつけば、緊急性を要する病変なのかどうかが分かりますし、病変の原因を探ったり、口腔ケアのやり方を変えたり、患者や家族に対して指導したりすることができます。
もちろん、歯科医師が状況を把握しやすく、必要に応じて対応が取れるような報告をあげることもできます。
要介護高齢患者に多い口腔粘膜病変
そのためには、まず要介護高齢患者に多い口腔粘膜病変を理解するのが重要です。
代表的なものに、紅板症や白板症、口腔扁平苔癬、紅斑性カンジダ症、肥厚性カンジダ症、類天疱瘡などがあります。
各々の定義や病変の特徴、主な出現部位、対処方法などを、症例をもとに理解しておくことが重要です。
例えば、紅板症であれば燃えるような赤色斑が見られ、正常粘膜との境界は明瞭で、表面は平滑あるいは顆粒状を呈し、癌化率が高いため注意が必要です。
白板症は、口腔粘膜に生じた白色の板状あるいは斑状の角化性病変で擦過しても除去できない病変で、癌化率は5〜17%ほどで紅板症に比べると低いですが、不均一型白板症に分類される紅白板症、疣贅型は悪性化しやすいため要注意です。
訪問診療に携わるスタッフは、できる限り多くの口腔粘膜病変の症例を見て、病変についての理解を深めておくことが重要です。
この講座を観ることで得られることは…
- 口腔粘膜病変に早期に気付き、適切な対応ができるようになるので、患者や家族などからの信頼が厚くなります
- 豊富な症例画像でわかる! 口腔粘膜病変の見極め方
- 特に注意が必要な口腔粘膜病変がわかり、明日からの診療に役立ちます
- 口腔粘膜異常の原因を探るために口腔以外に診るべきこと
- 口腔粘膜疾患に罹患しやすい患者と疾患の頻出部位
この講座の内容
口腔粘膜の病態
- 口腔粘膜とは
- 口腔粘膜ターンオーバ
- 何をどうみるか?
- 口腔病変の徴候
- 口腔粘膜疾患の分類(症状別)
- 「色」の徴候
- 「形」の徴候
- 口腔粘膜疾患の分類(原因別)
- 紅板症
- 白板症
- 均一型
- 不均一型
- 口腔扁平苔癬
- 口腔カンジダ症
- アフタ
- 潰瘍
- びらんと潰瘍の違い
- 口唇ヘルペス
- 天疱瘡 類天疱瘡
- 最も注意すべき粘膜はどれでしょう?
加齢・口腔機能に伴う口腔粘膜の変化
- 在宅療養者における口腔粘膜の症状
- 「加齢」に伴う口腔の変化
- 口腔粘膜の変化
- 高齢者の唾液腺の特性
- 口腔カンジダ症
口腔粘膜を見極めるために
- 原因となる因子の確認
- 病状の性状をみる
- 不良補綴物・義歯や歯牙などの外的要因の確認
- 身体と口腔の拘縮・固縮・萎縮
- 栄養スクリーニング
- 栄養アセスメント
- 口腔アセスメントツールを使用する目的
- OHAT
- 結論
などなど。


H.A. –
粘膜疾患について分かりやすく解説してくださっていて明日からの粘膜を見る目が変わります
S.N. –
粘膜疾患の講座はぜひ拝聴したいと思っていました。写真をたくさん見ることができて、とても参考になりました