このDVDの3つの特徴
臨床で即使える義歯修理のポイントを解説
全身状態が悪い訪問診療の患者さんの場合には、速やかに主訴に対応することが求められます。その際に使える義歯修理のポイントが解説されています。
短いチェアタイムで機能する義歯を作る方法
全身状態の悪い患者さんが多い訪問歯科診療では、短いチェアタイムで機能する義歯製作を行う必要があります。印象採得や咬合採得などの義歯調整の回数を減らす手技などを紹介しています。
訪問歯科診療に特異の注意点と対策を紹介
外来と同じような作業であっても、訪問歯科診療では同じようにできないことが多々あります。本講座では、外来と同じ印象採得ができない理由と対応策を紹介しています。
このDVDを観ることで得られることは…
- 訪問歯科診療における義歯製作の勘所を掴めます
- 外来と同じような印象採得に必要なこと
- 義歯調整の回数を減らすためのお勧めの方法
- トラブル防止のために、認知症患者の印象採得後にやるべきこと
- 片麻痺患者が外しやすい義歯のアイデア
などとなっています。
このDVDの収録内容をご紹介すると…
1. 訪問歯科診療を必要とする要介護高齢者の状況
1-1 背景
- 生活パターン
- 大学での嚥下リハ
- 大学からの訪問歯科診療
- 東京⇒長崎は左の窓側の座席に
- 訪問 上顎無歯顎 個人トレーの試適
- 訪問 上下顎無歯顎
- 高齢化の推移と将来推計
- 良く見るニュース
- 介護が必要になった主な原因
- 認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)
- 今回のテーマ
1-2 認知症
- 認知症の原因
- 認知症:診断の流れ
- 認知症の条件
- 認知症:症状
- 失行に対する代償的アプローチ
- 見当識障害
- 認知症の原因疾患
1-3 認知症の特徴
- 脳の主な機能
- 主な認知症の比較
- Alzheimer型認知症の特徴
- 物盗られ妄想
- アミロイドβ(Aβ)タンパクの蓄積と認知機能の変化
- アミロイドβ蛋白と老人斑
- 認知症の服用薬
- Lewy小体型認知症の特徴
- Lewy小体
- 前頭側頭型認知症の特徴
- 前頭側頭型認知症の特徴的な症状
- 血管性認知症の特徴
- まだら認知症
- 習熟度テスト
2. 実際の対応
2-1 認知症の患者さんへの対応
- イギリスと日本のガイドライン
- 認知症の人に対する歯科診療・管理方針
- 口腔の状態からの気付き
- 口腔の状態以外からの気付き
- 歯科治療時の環境調整
- 介護者に確認すべき事
- 食生活指導
- 医療面接
- 「特に慎重な投与を要する薬物のリスト」の代表的薬剤
- 口腔ケアを拒否する患者への対応
- 認知症患者の口腔ケアに有効な道具
- 認知症患者においても舌苔の除去は必要
- う蝕除去:回転切削器具 vs スプーンエキスカ
- 抜歯の適応
2-2 義歯製作
- 義歯製作
- 落ちてくる義歯
- 落ちてくる義歯:義歯修理
- 落ちてくる義歯:修理後の義歯
- 脳梗塞による右側片麻痺
- 有床義歯への名前入れ
- 義歯装着は認知症の発症リスクを抑制できる可能性がある
- 全身状態の把握
- 血圧と歯科治療
- 抜歯時の血圧変化
- 多職種連携
2-3 訪問歯科診療における義歯製作の勘所
- 外来 下顎無歯顎 完成義歯装着
- 外来 下顎無歯顎 個人トレーの試適
- 訪問 上顎無歯顎 個人トレーの試適
- 外来 訪問 精密印象採得から咬合床製作まで
- 水の温度:どんな状態の水を持っていくか
- 同じ状態で確実に印象採得するために
- 訪問歯科診療での計量
- 粉の計量
- いつも通り印象採得するために
- 同じ状態で印象採得するために
- 上下顎無歯顎 概形印象採得
- 印象採得の前後で
- 印象採得の後は
- 印象採得・咬合採得
- 可能であれば…
- 習熟度テスト
などなど。
M.A. –
義歯の修理の実際の手順が見られてとても勉強になりました。また義歯着脱のために溝を彫るというテクニックは初めて知ったものでとても興味深かったです。機会があったら自分でもやってみたいと思いました
R.M. –
認知症の分類に関する解説は大変分かりやすかったです。また、認知症の患者さんに対する配慮、ユマニチュード的な対応の重要性を改めて認識できました
S.O. –
片麻痺の患者さんに着脱しやすい様に溝を掘るというのを是非やってみたいと思いました
Y.Y. –
印象剤をフワフワさせるテクニックは目から鱗でした
K.T. –
毎回個人トレーを使用するわけにはいかないのが現状ですが、お示しいただいた事柄に注意してよく噛める義歯を作っていきたいと思います