このエビデンス集の3つの特徴
【その1】 歯科に関連する全身疾患の知識や治療方針を厳選
口腔の健康に関連する全身疾患について、2024年1月時点における各疾患の知識や口腔への影響、最新の治療指針について、全17項目にわたってまとめてあります。
【その2】歯科治療の際に役立つ疾患別のワンポイントアドバイス
各疾患について、歯科治療の際の確認事項や考慮事項を簡潔にまとめたスライドがあります。
訪問診療前に見ることで安全な歯科治療に役立ちます。
【その3】 全スライドに掲載データの解説メモを掲載
掲載データの解説がついているので要点を理解できるだけでなく、患者や家族、他職種などへの説明にも役立ちます。
このエビデンス集で得られることは…
- 歯科治療において、より適切な対応ができるようになります
- 他職種から信頼され、頼りにされるようになって連携が容易になります
- 適切な根拠を持ったアプローチを選択するのに役立ちます
- 他職種や患者さん、ご家族からの信頼が厚くなります
- プロフェッショナルな勉強会や講演会資料を簡単に作れます
などとなっています。
このエビデンス集の内容
1.抗菌薬耐性(AMR):4スライド
- コロナ禍で耐性菌が増加した
- 将来、AMR(薬剤耐性菌)が死因の1位になりうる
- 様々な分野で抗菌薬の適正使用が重要である
- 創薬のみでなく、細菌叢への対策などが求められている
2.アミロイドーシス:2スライド
- 高齢者の死因としてアミロイドーシスが注目されている
- 手根管症候群が野生型ATTRアミロイドーシスの初発症状として最多である
3.循環器疾患:8スライド
- A〜Dのような所見があると循環器疾患のリスクがある
- 無痛性の心筋梗塞が22〜35%である
- 投薬中の降圧薬で、ある程度心不全の重症度が推定できる。なお、貼付剤もあるため注意
- 心不全は、急性心不全と慢性心不全、左心室、右心室のどちらが障害されているのか、重症度はどの程度かなどによっていくつか分類がある
- 大病院ではBNPを、開業医ではNT-proBNPを測定していることが多い。基準値が異なるため注意が必要
- Dr.米永のワンポイントアドバイス:高血圧症 など
4.喘息・COPD:9スライド
- 喘息治療薬の分類
- 成人喘息の有訴率・有病率は増加傾向である
- 重症喘息では生物学的製剤を使用している場合もあり、歯科での口腔感染症管理も重要
- Dr.米永のワンポイントアドバイス:喘息
- COPDでも喘息同様、ICS、LAMA、LABA、増悪時はSABAを使用
- Dr.米永のワンポイントアドバイス:ACO(エイコー) など
5.慢性便秘症:9スライド
- 『食べる』を維持させるためにも排便コントロールが重要
- 「便秘あり」だと15年後の生存率は約4分の3
- 便秘の人は循環器疾患の死亡リスクが高い
- 便秘があることでCKD発症率も上昇する
- オピオイド投与で便秘になりやすい
- 刺激性下剤はあくまで頓用で使用 など
6.肥満症:3スライド
- 肥満症診療ガイドライン2022
- 内臓脂肪型肥満の診断
- 肥満関連の報告
7.糖尿病:8スライド
- 糖尿病診療ガイドライン2019、糖尿病治療ガイド2022-2023
- 2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム
- Step2 安全性への配慮
- Step4 考慮すべき患者背景
- Dr.米永のワンポイントアドバイス:糖尿病患者の確認事項
- Dr.米永のワンポイントアドバイス:内服薬・注射薬 など
8.脂質異常症:3スライド
- 脂質異常症の診断基準:赤枠が新規に追加された
- 脂質異常症治療アルゴリズム
- Dr.米永のワンポイントアドバイス:脂質異常症の特徴
9.認知症:4スライド
- 2023年に認知症治療薬レカネマブが承認されたものの抜本的な解決策はまだない
- 介護が必要となった主な要因
- 予防可能な認知症危険因子の寄与
- Dr.米永のワンポイントアドバイス:ユマニチュードの実践
10.パーキンソン病:3スライド
- パーキンソン病診療ガイドライン2018
- パーキンソン病は投薬調整で劇的に改善する場合がある
- Dr.米永のワンポイントアドバイス:障害機能別神経疾患名および症状の早見図
11.脳梗塞:2スライド
- 脳卒中治療ガイドライン2021
- Dr.米永のワンポイントアドバイス:脳梗塞
12.睡眠時無呼吸症候群:10スライド
- 閉塞性睡眠時無呼吸(obstructive sleep apnea: OSA)
- 睡眠時無呼吸の多彩な症状
- 睡眠時無呼吸の臨床病態像
- 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)患者の治療
- 植込み型舌下神経電気刺激療法
- Dr.米永のワンポイントアドバイス:OSA など
13.肝疾患:4スライド
- 肥満でなくても脂肪肝が進行しやすい
- MAFLD(Metabolic associated fatty liver disease)が注目
- 線維化は血小板数を参考にする
- Dr.米永のワンポイントアドバイス:肝疾患のポイント
14.腎不全:10スライド
- 歯周病と全身疾患との関連と同様に各臓器と全身疾患の関連がわかってきている
- 慢性腎臓病と脳卒中の危険因子の相互作用
- 歯周病と認知症の関連と同様に腎機能と認知症の関連も報告されている
- CKDステージ G 3-4 患者における運動の認知機能改善効果
- Dr.米永のワンポイントアドバイス:腎機能
- Dr.米永のワンポイントアドバイス:腎機能低下時に使用される主な薬剤投与量 など
15.リウマチ:4スライド
- 投薬内容で関節リウマチのフェーズをある程度推測することができる
- 口腔内と一緒で、侵害受容器末梢感作だけでなく、様々な要因による疼痛がある
- NSAIDやステロイド投与の割合は減少、メトトレキサートや生物学的製剤の投与が増加
- ステロイド投与以外の抗リウマチ薬投与でも歯科での感染コントロールは必要
16.免疫療法:2スライド
- 免疫チェックポイント阻害薬以外の免疫療法も行われている
- チェックポイント抗体療法は遺伝子変異(=がんの目印)の多いがんによく効くが、実はヒトのがんの多くはそれほど変異が多くない
17.その他:3スライド
- 出血リスクの方が塞栓症リスクよりイベントに関与する
- 口腔内細菌の感染コントロールも重要
- Dr.米永のワンポイントアドバイス:正しい情報が皆を支える
関連資料(冊子)
関連資料(PowerPoint)
おわりに
特典
全身疾患のエビデンス集Pro 解説動画DVD(DVD1枚 158分)
監修者の米永先生が、各スライドを詳しく解説した動画です。
エビデンスはもちろん、元となった研究の背景や歯科診療における活用ポイントなどを解説していますので、スライドの内容を理解するのに役立ちます。
ぜひご覧ください。
ご覧になった方の声をお聞きください
訪問診療を行う上で必要な
全身疾患に関する最新知見を知ることができました
正畠歯科医院 院長 正畠昌幸様
全身疾患の知識がひとまとめになっているので
多職種連携の際に役立つと思います
しのざき歯科医院 院長 篠崎泰久様