本書の構成
1.疾患の概要
疾患の原因、主な症状、治療法や口腔領域との関連がわかりやすく記載されています。疾患ごとに整理されているので、患者さんの全身状況の把握や診療計画の立案などに役立ちます。
2.治療上の注意点
歯科治療に際して検討すべきことや注意点、医科への確認事項などが簡潔にまとめられています。
診療上のポイントや実施すべきことがすぐにわかるように工夫されています。
3.対象疾患・点数など
診療報酬の点数、対象患者、算定要件、算定回数・期間、カルテの記載事項、他の報酬との並算定の有無がわかりやすくまとめられています。
患者さんの診療が当該診療報酬の対象となるかどうかや必要な処置などが簡単に把握できます。
4.カルテ記載例
実際の訪問診療の状況をもとに作成したカルテ例です。
各診療報酬の記載方法や注意事項、記載のポイントなどが具体的に表示されているので、カルテの記載漏れや誤記を防ぐことができます。
5.管理計画書事例
実際の訪問診療の状況をもとに作成した管理計画書の例です。
各項目の記載ポイントや注意事項が書かれているので、簡単に管理計画書が作成できます。
6.診療情報提供書事例
疾患を想定した診療情報提供書の記載例です。
「紹介目的」や「症状経過及び検査結果」「治療経過」などの記載例はもちろん、何をどのように記載すれば医科に伝わるのかが理解できるので、必要な情報を得られます。
7.照会状(診療情報提供依頼書)事例
照会状の具体的な記載事例です。
そのまま使える文面になっていますし、回答する医科の立場から必要な事項が整理されているので、医科から信頼され、必要な回答を得られる照会状が書けるようになります。
本書で得られることは…
- 疾患や身体状態ごとの診療報酬が一覧表になっているので、算定漏れを防ぐことができます
- 管理計画書や照会状などの書き方や注意すべきポイントが記載された雛形があるので、文書作成が容易になります
- 19疾患の概要、原因、症状及び歯科治療方法のポイントなどが簡潔に整理されているので、安全な歯科治療に役立ちます
- 算定点数はもちろん、介護保険との給付調整や施設基準の有無などが一覧表になっているので、ちょっとした確認に便利です
- 各種文書のワードデータがあるので、医療事務の効率化に寄与します
本書の内容
はじめに
- 診療情報提供書とは
- 照会状とは
- 関連項目の算定に伴う診療情報提供書及び照会状の有無
- 対象患者数
- 逆引き一覧表
- 施設基準
第1章 基礎疾患から逆引き
- 摂食機能障害
- 糖尿病
- 骨粗鬆症
- 感染性心内膜炎
- 関節リウマチ
- HIV感染症
- 高血圧
- 虚血性心疾患
- 不整脈
- 心不全
- 脳血管障害
- 喘息
- 慢性閉塞性肺疾患
- 甲状腺機能低下症
- 甲状腺機能亢進症
- 慢性腎臓病
- 副腎皮質機能不全
- てんかん
- 認知症
第2章 治療・身体状態から逆引き
- 人工呼吸器を装着している患者
- 在宅酸素療法を行っている患者
- がん等で手術等を受けた患者
- 頭頸部領域の悪性腫瘍手術
- 呼吸器領域の悪性腫瘍手術
- 消化器領域の悪性腫瘍手術
- 心臓血管外科手術
- 人工股関節置換手術等の整形外科手術
- 臓器移植手術
- 造血幹細胞移植
- 脳卒中に対する手術
- がん等に係る放射線治療、化学療法、緩和ケア
- 脳性麻痺等
- 知的発達障害等
CDR 記載事例入りテンプレート
- 照会状(49種)
- 診療情報提供書(50種)
- 管理計画書(60種)
- 管理報告書(18種)
本書をご覧になった方の声をお聞きください
医科から返事をいただける照会状を短時間で書ける文例が役立った
医療法人さくら会
訪問統括部長 志賀 正広 先生
算定に必要なカルテや管理計画書などがミスなく作成できます
医療法人あき歯科医院
理事長 加地 彰人 先生