このDVDの3つの特徴
豊富な義歯製作の要点が学べる
訪問診療において義歯設計・製作する際のポイントや注意点などを知ることができます
重要なポイントを簡潔に整理
初診時から義歯製作後までを5つのトピックに分けて解説されているので理解が深まります
難症例への対応方法を解説
不随意運動により印象と咬合採得が困難な事例の対応方法などがわかります
このDVDを観ることで得られることは…
- 訪問診療における義歯製作の要点が理解できます
- 臨床でよくある義歯の問題への対応方法
- 義歯トラブルを未然に防ぐための知恵
- 義歯設計・製作時のおすすめとは?
- 義歯難症例への対応方法と注意点
などとなっています。
このDVDの収録内容をご紹介すると…
第1章:患者本人・周囲の確認
- メリット
- 咀嚼機能の維持・改善
- 審美性の維持・回復
- QOLの向上
- 可撤性補綴装置
- 介護者へのメリット
- デメリット
- 本人の認知機能に依存する
- 紛失してしまう
- 口腔内とさらに義歯の清掃が必要
- 粘膜の損傷
- 誤飲・誤嚥
- 本人以外の管理が必要となる
- 本人の認知度
- 義歯製作を希望しているのは誰か
- 必ずしも、本人が希望しているとは限らない
- 希望している人の期待値を知る必要がある
- 希望されていても、メリット・デメリットを考慮する
- 診療場所
- 診療場所も様々
- 義歯の保管場所も様々なので、確認が必要
- 診療可能日時
- 診療日時が限定される
- 栄養摂取状態
- 経口摂取でも、食形態は様々
- 経管栄養でなら義歯は不要
- 義歯治療の介入時期
- 介入時期よりも、義歯によるメリットを考慮した方が良い
- 最悪製作して装着しないのも一つの診査方法
第2章:口腔内の確認
- 義歯はすでに装着されているか
- 旧義歯の有無は、新義歯製作においても大事
- 認知機能に問題ない患者でも順応するまで数か月かかることもある
- 口腔内状態の把握
- 口腔内状況を確認することは基本
- 口腔内診査は必ず、歯科医師が行うべき
- 補綴前処置は必要か
- 処置前に相談は必要
- 臨機応変が必要
- 紹介できる施設を事前に用意
- 口腔清掃状態は?
- 補綴装置を長持ちさせるには、口腔清掃は必要な要因
- 本人の認知度により、清掃方法を提案することも有効
- 清掃および義歯の管理は自己管理可能か?
- 義歯の保管および清掃状態も把握
- スタッフが義歯の装着を知らないこともあるため、確認が必要
- 旧義歯調整により対応は可能か?
- 旧義歯を調整してから新義歯製作の希望を再度相談するべき
- 治療計画立案は必要か?
- 治療に関する期間などは、事前に周囲の人に説明しておく
- 治療のゴールが高すぎると治療が終わらなくなる
第3章:印象、咬合採得
- 患者の体勢
- こちらが患者の体勢に合わせるべき
- 体勢により長時間の診療が難しい
- 頭位の固定は可能か
- 介補者により固定してもらうのは有効
- 印象材の種類
- 一般的なアルジネート印象材がよい
- シリコン印象材は患者の状態を把握してから
- 印象トレーの選択
- 変形しやすい網トレーがいい
- ワックスやコンパウンドなどによるトレーの補正
- 印象時の注意点
- 咽頭部まで印象材がいかないように
- 垂直的顎間関係の決定方法
- 必ず二つ以上の方法で確認
- 水平的顎間関係の決定方法
- 嚥下法とタッピング法で決定
- 難症例への対応
- オーラルジスキネジアなどへの対応
- 開口障害への対応
- 歯科治療をそもそも拒否する
第4章:義歯の設計
- 将来抜歯増歯する可能性はあるか
- 人生最後の義歯にするつもりで設計
- その場で対応できる材料が良い
- 審美性や違和感よりも義歯を長期的に使用できる設計へ
- クラスプが見える方が良い
- 支台歯が抜けても義歯を使用できるように
- 患者の行く末まで見据えた義歯製作
- 本人以外も義歯を装着していることをわかるようにする
- 名前入れも有効
- クラスプの種類
- 調整および修理がしやすいワイヤークラスプ
- ノンメタルクラスプは分かりづらい
- リンガルバー・パラタルバーの設計
- 患者の順応性を低下させないことが大事
- 金属床よりもレジン床が有効
- 人工歯はレジン歯
- 調整・修理が容易なレジン歯
第5章:義歯装着後のケア
- 義歯安定剤は有効か
- クリームや粉タイプが良い
- 本人よりも周囲の人に委ねた方が良い
- 義歯の管理方法の確認
- 管理は周囲の人に委ねることが多い
- 清掃方法
- ブラシで清掃することを指導
- 洗浄剤だけでは付着した汚れは取れない
- 装着時間
- 常に装着する必要は無い
- 歯牙の移動は、2、3時間使用してもらえれば防止可能
- 周囲への報告
- 義歯使用を中止する場合の取り決め
- 症状が出たりしたら使用を中止
- 事前に使用を中止するためのサインを決めておく
- 破損・紛失した場合の対応
- 総義歯で有ればコピーデンチャーでも暫間的には有効
- 紛失して呼吸器症状が出ている場合は医科へ対診
- 家族に事前説明
- まとめ
などなど。
K.K. –
咬合採得の仕方、義歯作製不可能症例の見極め方などが参考になった
M.Y. –
新義歯製作よりは旧義歯を治して使う方が認知症の患者さんには受け入れやすいと言う事
N.W. –
患者さんや家族が望むことより一番必要な処置を優先できるように考える
R.M. –
義歯を2~3時間装着で、歯牙の移動の心配がないということは知りませんでした。食事の時のみの装着でも心配がないという裏づけができ説明がしやすくなると思います