臨床のアイデアから材料コスト比較、インプラントへの対応まで徹底解説!

どこまでやるか 訪問診療の義歯治療

講師:昭和大学歯学部 高齢者歯科学講座 教授 佐藤裕二先生

(19 件のレビュー)

67,000 (税込 73,700)

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まずは、収録セミナーの一部をご覧ください

義歯の質が良ければ問題は解決するか?

訪問診療の依頼で最も多いものが義歯の治療です。「入れ歯がグラグラして痛い」「入れ歯がはずれやすい、はめにくい」「うまく噛めない」という主訴が多いとされています。

義歯の治療にあたっては、質の良い義歯にすることが重要です。それと同時に、患者さんの機能や環境にも配慮することが重要です。どんなに優れた義歯であっても、それを使いこなせない、日々のケアが不十分というような状態では、すぐに不適合・不具合が発生する可能性があります。

患者さんの機能としては、口腔機能、全身機能そして口腔乾燥に配慮する必要があります。義歯治療にあたっては、これらをチェックした上で、状況に応じた調整や修理を行います。例えば、装着しやすく撤去しやすい義歯、支台歯や床下粘膜の負担が少ない義歯にするなどです。

また、患者さんの環境としては、要介護度や義歯清掃の状態、夜間の装着状況などを確認して、患者さん本人やご家族、介護スタッフへの適切な指導が重要になります。

このDVDでは、訪問診療の義歯治療に際して必要となる“義歯の質”の向上、“患者さんの機能”のチェックと対応方策及び“患者さんの環境”に配慮した指導などの知恵と工夫を解説しています。

このDVDの収録内容をご紹介すると…

第1部 超高齢社会における効率的な義歯診察検査

  • 高齢者とは
  • 高齢化の段階とは?
    • 高齢化率の変化
    • 高齢化率の推移の国際比較
    • 人口の推移の国際比較
    • 高齢世代人口の比率
  • 高齢化率の上昇の原因は?
  • 高齢化率の上昇の問題点は?
  • 人口予測
  • 高齢化率の上昇を防ぐには?
  • 平均寿命の推移
  • 65歳以上の要介護度認定者数
  • 高齢者は本当に元気がないのか?
  • 加齢と老化
  • 老化の定義・メカニズム
  • 生理的老化に関する4原則
  • 病的老化
  • 年齢別医療費
  • 義歯の機能に関わる3因子
    • 20歯以上有する者の割合
    • 1人平均現在歯数
    • う蝕を有する者の割合
    • 4mm以上の歯周ポケットを有する者の割合
    • 各補綴物の装着者の割合
    • RPD患者数
    • FD患者数
    • 義歯新製数
    • 新製義歯に対する修理数の割合
    • 新製義歯に対する床裏装数の割合
    • 義歯新製,修理,床裏装数
  • 認知症高齢者
  • 要介護高齢者が必要とする補綴装置の将来推計
  • 義歯の機能に関わる3因子:義歯の質
  • 義歯の診察・検査 (特に装着時)
  • 補綴学会推奨の診察・検査用紙の表裏
  • より簡便な総義歯評価表
  • 義歯の診察・検査手順
  • 咬合させて適合を見ると・・・
  • 義歯の診察・検査手順:適合
    1. 視診・触診
    2. 装着時の疼痛のチェック
    3. 手圧による疼痛・義歯の動揺の診察
    4. シリコーン適合試験材による適合検査
    5. ペーストタイプ適合試験材による適合検査
      • 各種シリコーン適合検査材
      • 各種ペースト適合検査材
      • 適合検査材デンスポットの節約
  • 義歯の診察・検査手順:咬合
    1. 視診,触診
    2. 咬合紙による検査
      • 咬合紙の価格
      • 各種咬合紙
      • 咬合調整の経費
    3. メタルスパチュラによる転覆試験
  • 調整の要点
    • リライン辺縁処理
    • カーバイドバーの節約
  • 再製の見極め
  • 平均寿命と平均余命
  • コピーデンチャーを用いた義歯の印象

第2部 口腔機能低下への対応

  • 義歯の機能に関わる3因子:患者の機能
  • 摂食嚥下機能のチェックと対応
  • 加齢が咀嚼機能にもたらす影響
  • 加齢にともなって生じやすい現象とその影響
  • QOL(口腔・全身)・生活機能
  • オーラルフレイルの定義
  • 口腔機能低下症
  • 口腔機能低下症に関する7つの検査法と代替検査法
    1. 口腔不潔
    2. 口腔乾燥
    3. 咬合力低下
    4. 低舌圧
    5. 咀嚼機能低下
    6. 嚥下機能低下
    7. 舌口唇機能低下
  • 口腔機能低下症に対する管理
  • 口腔機能精密検査記録用紙
  • 口腔機能低下症の管理計画書の作成
  • 口腔機能低下症の管理指導記録の作成
  • 各施設での問題点
    • 時間不足(当院での対策)
    • システム化されていない(当院での対策)
    • 治療法、管理内容が不明瞭(当院での対策)
  • 口腔機能低下症の7検査の具体的実施時間とコスト
  • 高血圧ガイドライン2019
  • 老化のチェックポイント
  • オーラルディアドコシネシス
  • 口腔乾燥のチェックと対応
  • ドライマウス(口腔乾燥症)とは
  • 口腔乾燥症状のある義歯装着患者
  • 全身機能のチェックと対応
  • 高齢者の歯科治療で注意すべき疾患
  • 服薬状況
  • 加齢変化と薬物動態
  • 服薬アドヒアランス
  • 高齢者薬物療法10原則
  • 抗血栓薬と歯科治療
  • ワーファリン服用患者
  • PT-INRのモニタリング
  • 骨粗鬆症薬と歯科治療
  • ビスフォスフォネート(BP)系薬剤服用患者

第3部 義歯調整・管理とインプラントへの考え方

  • 装着しやすく撤去しやすい設計
  • 維持の過不足には
  • 維持に関する因子
  • 臨床におけるチェックと対応
    1. 適合性
    2. クラスプの着脱方向
    3. クラスプの形態
      • エーカースクラスプの応力に影響を与える因子
      • クラスプのコンピュータによる応力解析
      • エーカースクラスプの湾曲と応力緩和
    4. 咬合力に対する抵抗
  • クラスプの維持力の過不足に対しては
  • 遊離端欠損には近心レストが有効
    1. 粘膜への力を垂直に近づける
    2. 粘膜への力を均等に近づける
    3. 支台歯を傾斜させにくい
    4. 支台歯への回転力を減じる
  • 義歯の機能に関わる3因子:患者の環境
  • 家族での食事
  • 夜間の義歯装着
  • 要介護
    • 認知症患者に対する義歯診療ガイドライン
  • 清掃不良、歯石
  • 義歯管理のアドヒアランス
  • 診療室における義歯洗浄と歯科衛生士による義歯管理指導の指針
  • 義歯洗浄手順
  • 審美性に関係ない歯頸部は明確に作らない
  • 「歯科訪問診療におけるインプラント治療の実態調査研究」の結果
  • インプラントのある人の割合
  • 要介護とインプラントの論文
  • 歯科訪問診療におけるインプラント
  • 調査の目的
  • 調査の概要
  • 学会ごとのインプラント実施率
  • 学会ごとの歯科訪問診療実施率
  • インプラント実施者への調査
  • 歯科訪問診療実施者への調査
  • インプラントカード
  • 口腔インプラント治療指針
  • 口腔インプラント治療とリスクマネジメント
  • 高齢者施設におけるインプラントのポジションペーパー

などとなっています。

このDVDを観ることで得られることは…

  • 義歯の機能に関わる3因子。患者さんの機能や環境に合わせてこの3因子のバランスを取ることで義歯の機能を高めることができます
  • 日常臨床での義歯のチェックポイント。多方面から義歯の問題点が明確になります
  • お勧めの適合検査材と節約方法。小さな工夫で大きな効果が得られます
  • 咬合紙による検査の間違いとは?この間違いを知らずにいると咬合調整が難しくなります
  • 患者さんに口腔機能精密検査の結果と改善方法を短時間で説明するアイデア。検査と説明を含めて30分のチェアタイムで収めることができます
  • 口腔機能低下症の7検査の具体的実施時間とコスト
  • 口腔機能低下症患者さんに改善を促すときのポイント。たったこれだけで、患者さんは俄然モチベーションが高くなります
  • 高齢者の歯科治療で注意すべき疾患と具体的な注意点
  • 加齢変化と薬物動態の関係がわかるので、患者さんに適切な薬物や用量が選択できます
  • ワーファリン服用患者さんの抜歯時の注意点と抜歯の目安
  • 装着しやすく撤去しやすい義歯設計法。患者さんやご家族に喜ばれる義歯が作れます
  • 義歯の維持に関する4因子と臨床におけるチェックと対応。これらを念頭に義歯を製作・修理すれば、安定して、余計な負担をかけない義歯にすることができます
  • わかった!遊離端欠損には近心レストが有効な理由。この図解を見れば近心レストが支台歯の負担を減らすことが理解できます
  • 夜間の義歯装着を検討されるケースと使用が推奨される義歯とは?
  • 義歯に歯石様沈着物が形成される4つの要因。この要因を排除することで歯石様沈着物の形成を抑えることが期待できます
  • 連結冠を上手に撤去する方法。時間短縮、誤飲防止に効果があります
  • 歯科訪問診療におけるインプラントの実態と今後の展望。訪問診療の際に参考にすべき資料も分かります

などなどです。

どこまでやるか 訪問診療の義歯治療」への19件のレビューをご覧ください

  1. S.H.

    義歯の着脱方法について非常に役に立つ内容でした。

  2. A.H.

    現在の歯科医師や歯科衛生士の国家試験問題を多数見て、自分のときとの違いを感じました。訪問診療では義歯は非常の多い症例で数多くのことが参考になりそうです。特に材料の値段比較をみてすぐに院長やDHに報告し検討することになりました。

  3. A.F.

    面白かった。

  4. M.Y.

    非常に参考になりました。

  5. K.H.

    盛り沢山の内容で面白かったです。

  6. N.K.

    素晴らしい講義内容でした。

  7. H.S.

    義歯調整方法が勉強になりました。

  8. M.S.

    コスト面の話が参考になりました。

  9. K.U.

    義歯の着脱についての話がとても勉強になりました。

  10. A.K.

    インプラントに関して。

  11. K.F.

    国家試験問題の「ダメ出し」のお話しが聞けて良かった。

  12. M.M.

    各材料による経費の計算は、よくわかった、参考になった。

  13. N.K.

    義歯の調整法が具体的で良くわかりました。

  14. M.M.

    側方運動での咬合紙の使い方は、感心した。

  15. G.N.

    義歯を装着しづらい患者さんへの対応方法が非常に参考になりました。

  16. T.M.

    インプラントについて悩んでいたので、大変参考になりました。

  17. M.Y.

    ケアマネから要望が有り往診した時、インプラントの種類、何時どこで手術したかがご家族、認知症の本人も分からず苦労した思いが有りました。インプラントカードが有ればと思いながら聞いておりました。

  18. R.M.

    薬物の動態は薄ぼんやりと理解していたものがかなりはっきり理解できたと思います。使用する薬物が水溶性か脂溶性かを知り、気をつけて行くべきだと感じました。リライニングの時の義歯の削り方、図まであってよく理解できました。

  19. M.O.

    口腔機能年齢については、なるほどと思った。とてもボリュームがあったが、どれも臨床に直結しており、明日から使えるものがたくさんあった

このように、多くの方から高評価を得ている内容となっています。

詳細情報

講師

昭和大学歯学部 高齢者歯科学講座 教授 佐藤裕二先生

お届けするもの

セミナー収録DVD(3枚約184分)
セミナー資料(A4版183頁)
*内容、表紙デザインなどは、一部変更することがございます

安心の返金保証

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