リハビリテーションと栄養のかかわり

講師:大阪歯科大学 医療保健学部口腔保健学科 教授 糸田昌隆先生

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まずは、収録セミナーの一部をご覧ください

なぜ、嚥下リハビリの効果が見られないのか?

訪問診療の現場では、摂食嚥下障害のある高齢患者が増えています。その多くは、脳血管疾患などの後遺症や老化によって、舌骨上筋群などの口腔周囲筋の筋肉量や筋力が低下したのが原因です。

通常、このような患者さんに対しては、現状の病態、既往歴、生活環境、食事観察やVEによる精密検査などを行って摂食嚥下機能を評価し、適切な摂食嚥下リハビリテーションを計画・実行していきます。

しかし、患者さんによっては、想定したリハビリテーション効果が認められないばかりか、徐々に悪化していくケースも見受けられます。

その原因の一つとして考えられるのが、リハビリテーションと栄養のバランスです。

口腔周囲筋の筋肉量や筋力アップには運動と栄養が必要です。また、患者さんの多くは、疾患や褥瘡、感染症などで、体内で炎症を起こしています。この炎症を抑えるためにも栄養が必要となっています。

つまり、摂食嚥下リハビリテーションの効果を上げるためには、患者さんの栄養や炎症の状態を把握して、それに見合った訓練や栄養摂取が必要になります。

このD V Dでは、摂食嚥下機能改善の効果を得るためのリハビリテーションと栄養のかかわりを、具体的な事例や数値を用いて解説しています。

多職種と連携して患者さんのADL改善に必要な栄養の基礎も再確認できる内容となっています。

このDVDの収録内容をご紹介すると…

第1部 栄養の基礎と解剖

  • 低栄養の分類
  • 高齢者・有病者における栄養リスク指標
  • 低栄養による障害の経時的変異
  • 栄養はどのように摂取されるのか?
  • 代謝
    • 代謝とは
    • 生体が機能するためのエネルギーは?
    • 発生エネルギーの利用のイメージ
    • エネルギーとは
    • 食物中の熱量測定
  • 栄養・代謝障害問題の概念
    • 各種臓器の基礎代謝量の割合
    • カヘキシア(Cachexia)の臨床徴候
    • カヘキシアとサルコペニア
  • エネルギー代謝測定法
    • Harris-Benedict Equation
  • 慢性期・維持期において注意すべき血液検査のまとめ
  • 脱水
    • 脱水の種類
    • 高齢者における脱水傾向に関する身体的特徴
    • 高齢入院・入所者の脱水症状
  • 消化器解剖と役割
    • 消化管
    • 鼻腔・口腔・咽頭・食道入口部
    • 唾液
  • 口腔・咽頭・喉頭・食道の構造
    • 食道
    • PTEGと解剖
    • 食道胃接合部の逆流防止機構
    • 胃の部位の名称
    • 胃壁の構造
    • 胃の働き
    • 胃の部位による機能の違い
    • 胃の外分泌(胃液)
    • 消化時の胃液分泌の過程
  • 十二指腸
    • 十二指腸、上腸間膜動脈、膵臓
    • 十二指腸の働き
  • 空腸・回腸
    • 空腸・回腸の働き
  • 消化の目的(消化管のまとめ)
    • 消化
    • 栄養成分の分解
    • 糖質の消化吸収
    • 蛋白の吸収
    • 脂肪の消化吸収
    • 門脈系:糖・アミノ酸・中鎖脂肪酸の吸収経路
    • 小腸での栄養吸収部位
  • 大腸=結腸+直腸
    • 大腸の働き
  • 正常時の消化管内水分量@ESPEN LLL
  • 肝臓
    • 肝臓の働き
  • 膵臓
    • 膵臓の働き

第2部 栄養の基礎2

  • 蛋白質・エネルギ-低栄養状態
    • 低栄養による皮膚所見
  • 栄養スクリーニング・アセスメントに用いられる指標
  • 高齢者の栄養スクリーニング
    • SGA
    • 年齢・性別・身長・体重 からわかる栄養指標
    • MNA-SF
      • MNA-SPの各項目
    • ODA
  • 栄養管理プロセス
  • 栄養の貯蔵状態
    • 骨格筋のアセスメント
    • 内臓タンパクのアセスメント
    • 脂肪量のアセスメント
  • 代表的身体計測項目①
    • 体格指数(BMI)
    • 身体計測値の解釈①
    • 身体計測
  • 代表的身体計測項目②
    • 上腕周囲長(AC)
    • 上腕三頭筋部皮下脂肪厚(TSF)
    • 上腕筋囲(AMC)
    • 下腿周囲長(CC)
    • 握力
  • 血液・尿生化学検査
    • 血清アルブミンの特徴
    • 栄養アセスメントに重要な検査データとその基準値と特徴
    • C反応性タンパク(CRP)
  • 低栄養によるNitrogen death(窒素死)
    • LBM (lean body mass)
  • エネルギー代謝測定法
    • 1日のエネルギー消費量(TEE)
    • Harris-Benedict Equation
    • 活動係数とストレス係数
  • 栄養モニタリング基準
  • 体組成分析・筋肉量計測法の比較
  • 栄養法の種類と選択
    • 栄養療法の種類
    • 経腸栄養の種類
    • 栄養療法の選択基準
    • 経腸栄養法の利点
    • 栄養法・栄養投与経路
    • 経口栄養
  • 「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2013」に沿った食事提供
    • 一般的に飲み込みにくい食品
    • 嚥下能力回復過程に合わせた食事形態の変化イメージ
    • 経鼻経管栄養(NG)、胃瘻(PEG)
    • 中心静脈栄養(TPN)末梢静脈栄養(PPN)
  • 経腸栄養剤の分類
  • 経腸栄養剤の適応疾患・病態
  • 経鼻胃管栄養法の利点・欠点
  • 胃瘻
    • カテーテルの特徴
    • 胃瘻(PEG)の利点
    • 投与速度
  • 経腸栄養の合併症

第3部 リハビリテーションと栄養のかかわり

  • とある回復期リハの患者さん
  • 栄養指標(BMI)によるリハビリテーション実施指標
    • この患者さんの活動による消費カロリーは?
    • 運動生活記録機器
  • 回復期リハ病棟での栄養傾向
    • 入院時と退院時におけるALBの比較
    • MNA-SFを使用した調査.リハ施設での低栄養が多い
  • 高齢者における病院・施設での低栄養の現状
  • リハビリテーションと栄養の関係とは?
  • リハビリテーションとは?
    • 寿命を決定する因子
    • WHOによる医学体系の分類
    • 障害の見方:リハ医学的考え方
    • ICF(国際生活機能分類)
    • 近森正行先生の報告
  • 栄養・代謝障害問題の概念
    • カヘキシア(Cachexia)の臨床徴候
    • Sarcopenia(筋減弱症)の定義
    • 健常者と高齢有病者の違い(矢状断像)
  • 栄養指標(BMI)による嚥下リハビリテーション実施指標
    • 嚥下プログラムの具体的内容
    • 嚥下筋力増強訓練法
  • Sarcopenia Dysphage Case 1.
    • ベット上安静による廃用症候群
    • COPD悪液質への有効な対応法
    • カヘキシアとサルコペニア
  • 症例の概要(入院時)
    • 初診時VF検査画像(サルコペニア)=筋減弱症
    • 初回VF静止画側面画像
    • サルコペニアによって機能低下が疑われた嚥下筋群
    • 診断
    • 目標
  • Sarcopenia(筋減弱症)の治療法の基本
    • 診断に対するアプローチ
    • ゼリー初回嚥下時の咬筋および舌骨上下筋群の筋活動様相:健常者と患者の比較
    • ALBとCRPの経時的変化
  • 症例の概要(退院時)

などとなっています。

このDVDを観ることで得られることは…

  • 高齢患者の栄養管理方法や栄養リスク程度がわかるようになるので、訪問診療の際に適切なアドバイスができるようになります
  • 高齢者の低栄養は、単に食思不振による食事摂取量が減少するだけではありません。フレイル、カヘキシア、サルコペニアの関係とその特徴がわかるので、摂食嚥下障害の予防に役立てることができます
  • なぜ、高齢患者の脱水が問題なのか?その解剖学的理由と高齢患者に多い脱水症状がわかるようになります
  • 栄養アセスメントに用いられる身体計測の具体的な測定方法や測定器具および低栄養指標がわかるので、多職種連携による栄養管理がスムーズに進みます
  • 血液検査データでよく見かける「CRP(C反応性タンパク)」。人体内で炎症性の刺激や細胞の破壊が生じると急激に増加するタンパク質成分です。CRPを使った炎症程度が判断できるようになるので、患者さんの状態をより詳細に把握できるようになります
  • 口腔機能維持・改善のためには経口栄養法が望ましいですが注意点もあります。経口栄養法と経管栄養法のメリットとデメリットがわかるようになります
  • 飲み込みにくい食品の特徴が簡単にわかるので、訪問時の食事指導に役立てることができるようになり、患者さんやご家族、介護者に喜ばれます
  • 経腸栄養患者に見られる合併症の種類がわかるので、ご家族などから相談を受けた時に合併症の可能性を疑うことができるようになります
  • フレイル判定に使える5つの症状。3つ以上該当すればフレイル、1つまたは2つ該当するならプレ・フレイルと判断できるようになります
  • 高齢患者が摂食嚥下障害になりやすい理由がわかるようになるので、臨床時の診断に役立ちます
  • BMIとALBの2つの指標を用いて、適切な嚥下リハビリテーション・プログラムを選定できるようになります
  • サルコペニアによる嚥下筋群の筋量減少および筋力低下が疑われ、器質的嚥下障害・球麻痺様症状が認められる患者さんの診断とリハビリテーションの実例が紹介されているので、類似の患者のリハビリテーション実施に際して注意すべきことがわかるようになります

などなどです。

収録セミナー「リハビリテーションと栄養のかかわり」参加者のレビュー

(18 件のレビュー)

収録セミナーに参加された方のレビューです。DVDをご覧になった方のレビューではありません。

  1. T.F (承認)

    栄養管理の方法がわかりやすくよかった。

  2. S.A (承認)

    非常に勉強になりました。栄養に関してほとんど知りませんでした。

  3. R.M (承認)

    ついつい施設やご家族に任せきりの栄養管理について再学習、そして新しい知見を手に入れることができました。咀嚼運動開始に木綿豆腐を口蓋に圧接してつぶせる舌の力が、一つの指標に使えそうで、試してみたいと思います。 嚥下プログラムを選択するとき、栄養状態を見ながらなどという考え方をしていなかったので、これからはしっかりその点も考えてやっていきたいと思います。

  4. T.S (承認)

    経管栄養などの基礎的な知識の勉強になりました。

  5. M.M (承認)

    栄養とリハビリの関係が参考になった。

  6. S.M (承認)

    客観的な評価を元に十分な栄養を取ることの重要性がとてもよくわかりました。

  7. T.S (承認)

    高齢者の栄養評価についての整理ができ大変意義深い講座でした。

  8. S.H (承認)

    カヘキシニアの説明でフレイルとサルコペニアの概念がつながり。今までのモヤモヤが解消しました。

  9. N.I (承認)

    第3部の具体的な栄養とリハビリの対応について参考になりました。

  10. T.K (承認)

    カヘキシアなど初めて聞く言葉もあって、大変勉強になりました。

  11. M.Y (承認)

    栄養学を深く掘り下げて学べてためになりました。

  12. S.Y (承認)

    改めて栄養の大切さを学ぶ機会になった。

  13. T.N (承認)

    特に、カヘキシアとサルコペニアの説明が印象に残った。また、解剖学を再確認することができた。

  14. K.K (承認)

    低栄養の方には血液検査のデータをもとに、リハビリを考慮する必要があるという話が勉強になった。

  15. N.K (承認)

    サルコペニアについての理解が深まった。

  16. A.K (承認)

    興味深かい症例がよかった。

  17. H.S (承認)

    カレキシアの説明が印象深かった。

  18. M.Y (承認)

    施設に往診する時、介護士さんに食の形態について質問される事が多くなった。1日の基礎エネルギー消費量を算出するハリスーベネディクトの式の日本人版簡易式は覚えておこうと思った。

このように、多くの方が新たな気づきを得られた内容となっています。

詳細情報

講師

大阪歯科大学 医療保健学部口腔保健学科 教授 糸田昌隆先生

お届けするもの

セミナー収録DVD(3枚約158分)
セミナー資料(A4版90頁)

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