このDVDの収録内容をご紹介すると…
第1部 内科医の診断治療の考え方
〜全身疾患の鑑別とエッセンス 頭頸部編〜
- 問診: OPQRSTとAMPLE History
- 1)発熱
- 全身性炎症反応症候群
- 敗血症: qSOFAスコア
- 2)失神
- 失神:サンフランシスコ失神ルール
- 3)意識障害
- 意識障害: JCS GCS
- 心停止の原因検索: 6H6T
- 一過性虚血性発作(TIA): ABCD2スコア
- 脳卒中: NIHSS
- tPA(アルテプラーゼ®)の適応
- 4)頭痛
- オタワくも膜下出血ルール
- 片頭痛のPOUNDing Criteria
- 5)痙攣
- 6)視覚障害
- 7)鼻出血
- 8)聴力障害
- 9)めまい
- 10)咽頭痛
- 急性喉頭蓋炎のRed Flag Sign
- 脳疲労の改善(BOOCS法)
- BOOCS法の結果
- まとめ
第2部 内科医の診断治療の考え方
〜全身疾患の鑑別とエッセンス 体幹編〜
- 11)胸痛
- 心筋梗塞: バンクーバー胸痛ルール
- 12)呼吸困難
- 市中肺炎: CURB65
- COPD: Fletcher-Hugh-Jones分類
- 肺塞栓症 Modified Wells criteria
- 13)咳・痰
- 14)悪心・嘔吐
- 15)腹痛
- 16)吐血
- 17)下血
- 18)下痢
- 19)便秘
- 20)腰背部痛
- 21)無尿・乏尿、尿閉
- 22)血尿
- 23)浮腫
- 24)四肢のしびれ
- 25)関節痛
- 26)発疹
- 27)歩行障害
- その他の知っておきたいスコア
- 認知症:HDS-R
- アルコール依存症:CAGEテスト
- よく使う計算式
- 救急患者を診る際の最も重要なこと
- まとめ
第3部 食と栄養の評価
- 高齢者の低栄養
- 低栄養で高まるリスク
- 簡易栄養状態 評価表 Mini Nutritional Assessment(MNA)
- MNAスコア別栄養ケア
- 摂食・嚥下障害重症度分類(DSS)
- フードテスト・改訂水飲みテスト
- 高齢者の体重減少・低栄養の要因
- 栄養管理のコツ
- 低栄養のタイプ
- エネルギーの産生経路
- 七大栄養素
- 身体構成成分(Body composition)の表し方
- 主要なビタミンとミネラル
- 栄養アセスメント
- 低栄養かどうかを判断する
- 原因は何か
- 多剤処方の問題点
- 食事を口から食べないと
- 誤嚥性肺炎の代表的リスク因子と予防策
- 治療:誤嚥性肺炎でも早期リハビリが重要
- 高齢者体重減少・低栄養の病因
- 低栄養の原因となる薬剤例
- 数字で把握する
- 作戦
- モニタリング
- 肥満
- 人工甘味料の影響
- 栄養成分をチェック
- 『食べる』関わるTOPICのおさらい
- 嚥下内視鏡を用いた『食べる』の評価
- 摂食嚥下機能評価
- WHOの緩和医療3重点課題
- フレイル予防の面でも口腔ケアは大事
- 悪液質:栄養の代謝障害により骨と皮だけの状態となる
- VSED (Voluntarily Stopping Eating and Drinking)
- チームで進めるケア浸透のための3段階
- 嚥下調整食コード分類
- 食べさせ方の極意
- 食形態と食べる機能の関係
- 皮下補液・投薬方法(出血傾向、DICには禁忌)
- PEGドクターズネットワーク
- 嚥下内視鏡風景
- 多職種連携のエッセンス
- 在宅で知っておきたいWord
- プライマリーケア
- プライマリーケアの原則ACCCA
- リロケーションダメージ
- 多問題家族
- インフォーマルサービス
- フレイル
- 悪液質
- 廃用症候群と老年症候群
- 終末期の家族対応 〜クレームを受けないために〜
- DNARの書式例
- 歯科介入の有益性の報告例
- 多数歯残存の有益性の報告例
- 参考教材
- まとめ
などなど。
このDVDを観ることで得られることは…
- 高齢患者さんによくある27の症状の鑑別方法がわかるので、安全な訪問歯科診療に役立てることができます
- 患者さんの問診時に確認すべき「OPQRST」と「AMPLE History」とは。これを確認すれば診断に役立つだけでなく、万一の時に、主治医や救急隊が知りたい情報を速やかに伝えることができます
- 寝たきり高齢者で多い3つの発熱。その診断方法がわかります
- 訪問診療の現場で患者さんが朦朧としてきた時に、意識障害のレベルを見分ける方法がわかるので、看護師や救急隊に正確な情報を伝えることができるようになります
- 訪問の現場で簡単に観察・計測できる「敗血症」の疑いを判別する「qSOFA」とは? 介護士もよく知っている基準なので、スムーズな意思疎通ができるようになります
- 患者さんが歯科治療中に急に頭が痛いと訴えたとき、まずは「くも膜下出血」を疑う必要があります。「くも膜下出血」かどうかを判断するために内科医が使っているルールを知ることができます
- 最悪の場合に窒息に至る「急性喉頭蓋炎」。前頸部に強い痛みを訴えたら、確認すべき「Red Flag Sign」がわかります
- 「逆流性食道炎」のため胃薬を飲んでいるという患者さんがいたら、誤嚥性肺炎に注意してください。その理由がわかります
- 患者さんやご家族から「下血」があることを聞いた場合、血の色、血と便の混ざり方だけで、出血部位を判断できるようになります
- 便秘に悩む高齢患者さんが排便しやすくなる、ちょっとした秘訣とは?
- 覚えておきたい「内科医がよく使う計算式」。これを知らないと、必要な情報を入手できない可能性があります
- 歯科の観点から低栄養に関する知識が整理されているので、多職種に適切な食形態や栄養形態の評価・提案ができるようになります
- 多職種連携において共通認識として受け入れられやすい指標や判断基準の特徴がわかるので、スムーズな連携が取れるようになります
- 高齢患者さんの体重減少・低栄養の5大要因。患者さんにこの要因があると思われたら、関係者に注意喚起することで低栄養を防ぐことができます
- 多職種連携のために知っておきたい8つのワードとその意味とは?
- 低栄養の原因となる薬剤例がわかるので、これらの薬剤を服用していることがわかったら、患者さんの低栄養を疑うことができるようになります
- 嚥下調整食コード分類を摂食嚥下との関係で整理してあるので、コードの内容を覚えなくても、多職種と円滑な協働ができるようになります
などなどです。
T.M –
ダブルドクターの講義であったため、歯科医師にとって大変分かりやすかった。ポイントも絞られていた点も良かった。
T.F –
神経系疾患の分類図がわかりよくて良かった。
T.S –
内科的な疾患に関しては知らなかったでは済まない現状があると思いますので、今回の受講により知識を整理できたことが大変ありがたかったです。
S.M –
全身にかかわる病気を、簡潔に網羅的に症状から解き明かしてくださり、大変勉強になりました。また、医科では各種の評価が非常に良く体系化されていることを感じました。
N.N –
「内科医の診断治療の考え方」は歯科医にとって大変参考になりました。
T.S –
医科の基本的な勉強が出来てとてもよかったです。
M.Y –
特養で患者さんを診る事が多くなり看取りに近い患者さんのカンジダ症を見て欲しいと施設からの電話で赴いた事が有り、私の伝えにわずかにうなずく程度でわずかに開いた口からスポンジブラシで口腔内をぬぐい乾燥した口腔内、口唇部をココアバターで潤した。この時頸動脈でプルスは感じなかった。この講習中、米永先生のおっしゃった『頸動脈でプルスを感じなければ血圧は60mmHg以下である』と言った事が今更の様に蘇って来た。その時は施設の方にご家族をお呼びした方が良いですよと話して帰りました。午前6時21分、息を引き取りましたと施設から連絡を貰い、最後に少しでも立ち会えた事の嬉しさが悲しみと同時に感じた。その後、ご家族からもいつもY先生の事を話していたと最後まで有難う御座いましたと連絡をもらいました。
M.Y –
エビデンスに沿ったお話と資料で、患者様やその家族への説得力がより強くなります。
S.A –
医学用語の具体的な話を聞けてよかった。
N.K –
医科の先生との共通の話ができるようになってくると良いと思いました。
E.I –
主訴の鑑別がわかりました。
M.O –
第3部の栄養については参考になった。
R.M –
第一部でのいろいろな疾患のスコアを頭に置きつつ、患者さんのもとにいく必要があると感じました。喉頭蓋の炎症は驚きました。 第二部の様々な鑑別疾患、医師や看護師さんにお任せの部分ですが、歯科医師としても知っておくべきことなのだと再認識です。 第三部、食と栄養の評価については誤嚥性肺炎を起こした患者さんへの禁食事状態がなかなか解除されないことが普通になっています。世間の常識が変わってくれればと望んでいます。食べ物のスコア離乳食とつなぐと理解しやすく面白いですね。