収録したセミナーの内容の一部をご紹介すると・・・
1.オーラルマネジメントCREATEとは
- オーラルマネジメント≒口腔(機能管理)
- なぜ、オーラルマネジメントなのか
- オーラルマネジメント
- 歯みがき指導
- 歯周病の専門的評価
- 的確な歯科治療
- オーラルマネジメントの構成要素
- C=Cleaning:清掃(器質的口腔ケア)
- R=Rehabilitation:リハビリ(機能的口腔ケア)
- E=Education:教育
- A=Assessment:評価
- T=Treatment:歯科治療
- E=Eat, Enjoy:食べる、楽しむ
- オーラルマネジメント=口腔ケア+ 教育 + 評価 + 歯科治療
2.オーラルマネジメントの成果例
- 食道がんの術後肺炎予防効果
- 食道がん手術後は肺炎が多発
- 誤嚥、垂れ込みを生じやすい
- 開胸、開腹:大侵襲、咳嗽困難
- 長期気管挿管(VAPハイリスク)
- 通過障害(逆流)
- 反回神経マヒ(誤嚥しやすい)
- 口腔環境が劣悪
- 喫煙、飲酒、生活習慣など
- 誤嚥、垂れ込みを生じやすい
- 経口気管挿管中の口腔清掃は難しい
- ICUでの口腔の汚染度の推移
- ICUでのケアが難しいのでICUに入る前にケア
- オーラルマネジメントの実践例
- 食道がん手術予定症例
- ICU入室前に歯科外来で専門的清掃 + 歯科治療
- 口腔環境の整備
- 歯垢の完全除去、舌苔のケア
- 食道がん手術予定症例
- 術前プラークフリー法
- 周術期口腔機能管理について
3.口腔アセスメントチャートCOACH
- 口腔のバイタルサイン
- 清浄性と潤い
- COACH
- Clinical(臨床的)
- Oral(口腔)
- Assessment(評価)
- Chart(指針)
- 口腔アセスメントカードの活用
- 簡単そうで意外にできていない! 口腔清掃
- 汚染物の回収ができていない
- 気管挿管患者のケア
- 口腔清掃後に咽頭部の菌量が増加
- 汚染物回収の重要性
- 口腔乾燥症の原因
- 唾液腺の機能が正常な場合
- 禁食(静脈栄養、経管栄養)
- 咀嚼障害(歯痛、義歯不適合など)
- 脱水(下痢、嘔吐、発熱、高血糖など)
- 薬剤の副作用
- 唾液腺の機能低下
- 頭頸部がん放射線治療
- 自己免疫疾患
- 加齢
- 乾燥を助長
- 口呼吸(鼻閉)
- 開口状態
- 挿管
- 発熱
- 低湿度環境
- 唾液腺の機能が正常な場合
- 保湿=加湿 + 蒸発予防
- なぜ、保湿が重要なのか
- 「乾いたら負け」
- ターミナル期は口腔乾燥がほぼ必発
- 延命死=溺れて死ぬ
- 平穏死=枯れて死ぬ
4.訪問歯科でも「周術期口腔機能管理料」と「在宅患者歯科治療総合医療管理料」
- 周術期口腔機能管理料の点数と流れ
- 口腔に関連の強い周術期の合併症
- 気管挿管時の歯の損傷(破折、脱臼)
- 経口気管チューブやバイトブロックによる褥瘡性潰瘍
- 術後肺炎
- 口腔・咽頭の創部感染
- 口腔由来の菌血症
- 歯科治療総合医療管理料について
- 歯科治療総合医療管理料に規定する15疾患
5.抗がん剤を使用中の口内炎
- 化学療法による口腔領域の合併症
- 口内炎
- 口腔乾燥症
- 味覚障害
- 薬剤関連顎骨壊死
- オーラルマネジメントの目的
- 化学療法による合併症
- 予防
- ケア、治療
- 支持(治療を完遂し、治療効果を下げない)
- 緩和(治療に伴う苦痛を軽減するためのケア、治療)
- 化学療法による合併症
- これまでの問題点
- 安易な診断とステロイド
- 5種類の口内炎
- 口腔粘膜炎:抗がん剤の直接作用によるもの
- 歯性感染症の急性化:歯肉炎、歯周炎、智歯周囲炎などによる歯肉の腫脹や出血
- カンジダ性口内炎:菌交代現象、日和見感染症
- ウイルス性口内炎:単純ヘルペスや帯状疱疹
- 褥瘡性潰瘍:歯や義歯との接触によって起こる
- 口内炎の予防・治療のポイント
- 的確な診断・評価
- 二次感染の予防
- 経口摂取の維持
- 外用薬使用の可否
- 口内粘膜炎と口内炎の違い
- 抗がん剤による口腔粘膜炎の発症部位
- 再発性アフタ
- クライオセラピーとは
- 褥瘡とステロイド
- 義歯による褥瘡性潰瘍
- 化学療法を受ける患者へのオーラルマネジメント
- 的確な評価・診断
- 口腔粘膜炎、ストレス性アフタ、ウイルス性口内炎の発症予防は困難
- 2次感染の予防が重症化、難治化のカギ
- ステロイド外用薬を上手に使う
- 口腔環境の整備
- 2次感染予防のために
- 歯みがきを可能な限り継続
- 洗口は歯みがきの代替にはならない
- 洗口剤の薬効成分は残留しにくい
- 唾液の抗菌力を活かす
6.顎骨壊死・顎骨骨髄炎
- がん治療に伴う顎骨壊死・顎骨骨髄炎
- 骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(ARONJ)
- ARONJの原因となる骨吸収抑制薬
- ビスフォスフォネート関連顎骨壊死(BRONJ)
- 抜歯と局所感染
- BP製剤投与中の患者の休薬について
- 抜歯前のBP予防的休薬
- 侵襲的歯科治療前のBP休薬
- 予防的休薬は不要?
- 休薬の対象は?
7.抜歯時の投薬ポイント
- 治療前のチェック
- 炎症と出血
- 抗菌投与のポイント
- 予防投与は処置・手術の直前のみ
- 感染症に対する投与は3日間で判断
- 長期投与は菌交代現象の原因に
- 予防と治療を混同しない
- 菌交代現象とは
- 日本化学療法学会口腔外科委員会が推奨する歯科治療時抗菌予防法
- 歯科における鎮痛薬の選択
- NSAIDsをなるべく使わない
- アセトアミノフェンを第一選択
- 高齢者への投薬の注意点
- 服薬ミスが多いのでシンプルに
- 併用薬剤の確認
- アセトアミノフェンの投薬例
- 高齢者にはカロナールが基本
- 先取り鎮痛の応用例
などなど。
他にも盛りだくさんの内容となっています。
このDVDを見ることで、あなたが受けるメリットをあげるとするなら・・・
- オーラルマネジメントの基礎知識を確認できる
- ICUでの口腔ケアがなぜ困難か、術前ケアの重要性が学べる
- 医科が歯科に望んでいるケアや治療が具体的にわかる
- 効果的なカロナールの処方例が理解できる
- 顎骨壊死、抜歯時の休薬について、最新の知見が学べる
T.M (承認) –
オーラルマネージメントのみならず、ARONJ抗菌薬の使用方法、鎮痛剤の使用方法など、最新の知識を得ることができてよかったと思います。
兒玉 敏郎 (承認) –
ARONJ
山根 一聡 (承認) –
オーラルマネージメントと口腔ケアの関係性や、保湿の重要性。また抜歯や感染とMRONJの関連。処方薬の具体例が示されてよかった。
K.K (承認) –
患者さんが参加する形に持って行けば、手術の前日の夜まで歯科が介入しなくても、術後の肺炎の予防に効果があるというデーターを示していただいたので、周術期の方が来られた時には、私たちがお口の中をきれいにすることだけに力を注ぐのではなく、基本に戻り、プラークを染め出したりして、TBIを丁寧に行うように方針を変えました。
庄 昌彦 (承認) –
すぐに使える内容が多くためになる講義であった。ステロイドが潰瘍の治療を促進するわけではないというところが、なるほどなと納得した。
S.T (承認) –
口腔のバイタルサインについてと抗菌薬鎮痛薬の使い方について 菌交代現象やNSAIDをなるべく使わないなど改めて考えさせられました。
M.K (承認) –
薬の使い方。特に鎮痛薬のアミノアセトフェンの投与については初耳であった。
山 顕子 (承認) –
歯科のない(衛生士はいる)リハビリテーション病院に訪問診療に行っています。CREATEという言葉で看護師、衛生士のすべきこと、歯科医師のすべきことがよくわかりました。歯科のない病院に対して、歯科治療の重要性をアピールできたらと思います。
H.K (承認) –
単なる口腔清掃の口腔ケアではなく、オーラルマネジメントとしてプロによる介入が必要である等の話が聞けて大変有意義でした。医管の算定方法もよく理解できました。口内炎の対処方法や顎骨壊死の話、術前投与の話が大変参考になりました。
H.Y (承認) –
訪問歯科としては、基本的な内容であったと思うが、授業やBP関連の情報は、明日から役に立つ良い情報でした。
M.Y (承認) –
カロナール300g×2をうまく使っていこうと思います。
I.H (承認) –
口腔粘膜炎、ARONJ等のあいまいな知識が、とてもわかりやすくしっかりい定着しそうです。
永井 知子 (承認) –
ステロイド剤の使用法や鎮痛剤の選択法など今まで自分の常識としていたことが、全く間違っており、目からウロコで大変参考になりました。
永井 敏 (承認) –
口腔マネージメントから高齢者の薬剤の使い方まで広範囲にわかりやすくお話いただき、大変有益でした。さっそく予防のための抗生剤とアセトアミノフェンを取り入れたいと思います。ありがとうございます。
S.M (承認) –
意味(内容は理解)したが、現実的には個人的にriskがあるように思う。
A.F (承認) –
N-SAIDS、ロキソニン、ボルタレンは出血を促進する。腎臓に悪い。高齢者には先取り鎮痛。カロナール(アセトアミノフェン)は、胃と腎臓に優しい。ロキソニン、ボルタレンは末梢性に効く。1時間に1回、1日4回飲ませる。
森 晃史 (承認) –
RONJ発症と抜歯の関連について積年の疑問が解消しました。有難うございます。