セミナー参加者の声をお聞きください
収録したセミナーの内容の一部をご紹介すると・・・
ご家族、ご本人の思いに寄り添う支援とは
- 全身状態、精神状態、社会的背景、介護力、経済力など個々の背景を踏まえるには
認知症の理解
- 認知症の定義とその限界
- 老化による物忘れと認知症の違い
- 主な認知症の種類
- 認知症の中核症状
- 周辺症状(BPSD)とは
- 認知症をよく理解するための9大法則と1つの原則
- 認知症の方との付き合い方
- 安心感、信頼関係の築き方
- 認知症の人を抱える家族の変化
- 緩やかに落ちていく機能をどう支援するか
認知症の方の口腔ケアの具体的な対応策
- 声掛けをしても歯磨きができない場合
- 義歯の出し入れの方法がわからない場合
- 歯磨きの理解ができない場合
- 歯ブラシの使い方がわからない場合
- うがいの仕方がわからない場合
- 吐き出し方がわからない場合
- 口腔ケアを拒否する場合(原因、理由によって違う対応策)
- ○○を悪者にしない
- 週1回の歯科医師、歯科衛生士だからこそできること
- 事例 「口臭がきついんですが、歯ブラシができないんです」
- 口腔ケアを認知症ケアにつなげる
- 口腔ケアで認知症の評価と食支援
認知症の方の世界を体験してみる
- 失見当体験
- 何をされるの?
- 介助される人の口の感覚と動き
- 無言の介助の恐怖
- 一口量と物性の体験
- なぜ、飲み込めない?
- 歯がなくてムセていたのでミキサー食?
食の認知症症状とその対応策
- 食べたことを忘れてしまう
- 食べ始められない
- 拒食
- 途中で食事をやめてしまう
- 食事要求が続く
- お箸、スプーンの使い方がわからない
- 食事が目の前にあっても理解できない
- お皿やエプロンの柄を食べ物と間違える
- 食事の失行、失認へのアプローチ
- かきこみ食べ
- 異食、盗食
- 「お口が開かない=拒否」ではない
- いつまでも噛んでいる
- 機能障害はあまりないのに食事を飲み込めない
- 嚥下失行へのアプローチ
- 感覚入力や食べるリズムをつくる方法
体験実習
- 咀嚼のセントラル・パターン・ジェネレーター(CPG)
- 嚥下のセントラル・パターン・ジェネレーター(CPG)
- 咀嚼嚥下におけるプロセスモデル
症例検討1
90歳 女性 アルツハイマー 脳梗塞
グループホームに入所
服薬:ハーフジゴキシン(強心剤)
7年前より義歯不使用 残歯は右下3と左上45のみ
溜め込まれて飲み込めない。水分ではムセない。
日中は寝たり起きたり。
食事が1時間以上かかって完食できなくなってきた。
- 食の嚥下失行の軽減は咀嚼様パターン運動
- アルツハイマー型認知症の症状と経過
- ご本人の機能を最大限引き出すために
- 栄養補助食品の検討
食形態と摂食の理解
- 普通食
- 刻み食、極刻み食
- ペースト食
- ゼリー食
- 食事介助をしながらのミールラウンド
症例検討2 アルツハイマー型の認知症の看取りまでの食支援
(嚥下のCPGを誘導した食事介助方法で看取りまで安全な経口摂取が継続した例)
77歳 女性 アルツハイマー 脳梗塞
3年前から介護施設に入所
服薬:バイアスピリン(血栓・塞栓形成抑制剤)、リバスタッチ(アルツハイマー進行抑制剤)
レバミビド(胃薬)、ビオフェルミン(整腸剤)
2年前、意識障害が強く、てんかん様の動きも見られたため検査入院。
無歯顎、義歯なし
1年前まで義歯を使用しムース食。
先行期の障害:傾眠(++)で随意的な動きができない
準備期・口腔期の障害:咀嚼能力の低下、舌運動不良、感覚入力に対し内舌筋、外舌筋の過緊張のため舌の巧緻性運動の欠如、食塊形成困難
咽頭期の障害:嚥下反射惹起遅延、喉頭拳上不全、嚥下反射閾値の上昇、咽頭収縮圧微弱、努力性の逆嚥下が見られるときがある
- 食事前の機能的口腔ケアの目的
- 咀嚼様運動パターンをどう誘発して食事につなげるのか
口の機能を診ることができる専門職としての視点と支援方法
- 介護者との協働
- 終末期、看取り期に歯科衛生士としてできること
- プロのセラピストとしての歯科衛生士を目指して
などなど。
他にも盛りだくさんの内容となっています。
A. M. –
今回の講座ではたくさん実習があり楽しくできました。また、初対面の方と実習することで介助される方の気持ち(不安や安心感)や恥じらいも感じられたので、貴重な体験ができました。ムービーもすごくわかりやすいものばかりで、たくさんの症例を見ることができました。
K. K. –
今まで意識していなかった「食べるにつながる口腔ケア」と言う言葉が印象的でした。お口の中をただキレイにする(プラークを落とす)口腔ケアしかしていなかった。と痛感し、食支援に繋がる口腔ケアについて学び自薦していけたらたいと感じました。
Y. Y. –
相互実習で認知の方の体験ができたことはとても勉強になりました。私達が普通に理解できることが理解できない。これを踏まえてこれからの仕事に役立てていきたいです。
A. K. –
口の機能を引き出すケア、たくさんの知恵と工夫とそれを支える知識と経験が伝わってきました。歯科衛生士のできることは深いのだと感じました。
M. T. –
実際の臨床での動画を見せて頂き、とてもわかりやすく理解しながらお話を聞くことができました。ありがとうございました。
T. T. –
認知症の方への対応について、まずは安心感と信頼関係を結ぶこと、そして成功体験の共有、できることまで介助しない。できることはやってもらい思うような介助をすることである。
M. K. –
本当に勉強不足だと痛感します。摂食嚥下についてもっと勉強していきたいと思いました。たくさん資料もありますが、まずは教科書を引っ張り出してこようと思います。認知症についてよくわかりました。症例がたくさんあってたのしかったです。
芦田 浩子 –
拒否のある方、うがいができない方への対応に困っていたので、すぐに仕事に生かしたいと思います。
K. A. –
本日はありがとうございました。とてもわかりやすく役に立ちました。
Y. K. –
いろいろな引出しを見せてもらってあすから役立ちそうな情報が多かった
T. S. –
いくつかのグループホーム訪問しています。気分が乗らないと拒否がある患者さん、歌を一緒に歌うと口開いてくれますね
T. Y. –
食餌ではなく食事であってほしいという話が印象に残りました。食べたいに勝る摂食嚥下誘発はないと言うことろはそのとおりだと思いました。